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福岡・久留米のからくり織

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やわらかな風合いが魅力

「からくり織り」のマフラーを試しに手に取ってみると、しっかりと目が詰まっているのに、ふんわりとやわらかい手触りで、木綿とは思えません。白や濃い藍色、淡いブルーといくつかの色が混じり合ったとても美しい色合いです。色は他にも茶や、赤などありますが、裏と表でその色合いの濃淡があり、首に巻くと実に華やか。

ハンチングもそのデザインがとてもオシャレで、博多華丸・大吉の大吉さんも取材で訪れて購入していったというほど人気の品。どうしてからくり織りでハンチングを?との質問には「私の頭が(見た目が)年齢とともに寂しくなってきて、なんとかせんといかんなぁと思って(笑)」と場を和ませる気配りも忘れません。このハンチングはざぶざぶ洗えるので汗っかきの男性にも、オシャレな女性にもおすすめです。

 

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皆でまわしていく

この「からくり織り」は、明らかにこれまでの絣や久留米織りとは違った品質のものになりましたが、自分の力だけでできたものではない、と實藤さんは話します。

「この地域が久留米絣の産地で、糸を染める人、布を織る人など、周りに技術や知識をもった人がいて、一緒に研究して試作品づくりを重ねることができたから、実現できたことなんです」。

社名の「ロォーリング」には、そうした人々と一緒に「まわしていく」という意味が込められているのだそう。敢えて「ロォ」とロゴに小さな「o」を加えたのは、支えられている「人」を表してのことだと言います。

 

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藍染から再び

昔は絣糸の藍染めの染料からこの大刀洗町でつくられていたと言います。これを再び実現するのが、實藤さんの目下の夢です。

「からくり織をここで一から生産したいんです。藍はタデ科の植物からつくるのですが、昔はこのあたりにはたくさんあったようです」。

藍染め糸で織られた布はとても丈夫です。實藤さんのおばあさんがつくったという絣を見せていただきましたが、色あせもせずしっかりとしていて、ざぶざぶ洗っても強い絣の底力が感じられました。

地域の環境整備や子供会のことなども、率先して行うという實藤さん。久留米絣の伝統を次世代につなぐ役割だけでなく、地域を活性化する大切なひとりとなっています。

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