コロカ事業

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沖縄・本部町のアセローラ

 

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美ら海水族館から車で20分

那覇空港からレンタカーで高速道路・沖縄自動車道を利用し約2時間。バスの場合は那覇空港から名護行きの高速バスに乗り1時間45分、そして名護から系統70番のバス・備瀬線に乗り並里バス停まで35分ほど。許田(きょだ)ICから名護市内までは名護湾を左手にエメラルドグリーンの海を見ながらの移動が楽しめます。

沖縄ならではの強い光の下、海がキラキラと輝く様を眺めながら今回はどんなお店でどんな商品が待っているのだろうかと、まだ見ぬ目的地への期待が高まってきます。

沖縄本島北部、本部(もとぶ)半島西部に位置する本部町は沖縄美(ちゅ)ら海水族館を中心とした観光地で、年間を通し多くの観光客が訪れています。

また、沖縄美ら海水族館を含む沖縄海洋博公園は、日本の海水浴場八十八選にも認定され、面積約6ヘクタールの白砂を敷きつめた人工ビーチ・「エメラルドビーチ」も含まれていて、4~10月末までは海水浴客で賑わい、こちらも水族館と双璧をなす人気のスポットとなっています。

そんな、沖縄美ら海水族館から車で20分ほど。並里バス停を越えてすぐ、「アセローラフレッシュ」と書かれた赤いのぼりを目印に橋を渡り、急な斜面を登ってしばらく行くと小さな作業所のような建物が見えます。

ここが、今回の新しいコロカ店「アセローラフレッシュ」です。

 

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ハワイから伝えられた熱帯果樹

アセローラフレッシュで我々を出迎えてくださったのは、社長の並里哲子さん。

早速、並里さんに本部町のアセローラについて伺ってみました。

1959年頃はまだ「沖縄県」ではなく「琉球政府」という形態を取っていた沖縄。琉球政府は戦後で焼野原になってしまった沖縄を一刻も早く復興の軌道に乗せようと、温暖な気候という面でハワイに、この土地に合った作物を求めることにしました。

そして、そのころ沖縄を統治していた米国民政府を介して、ハワイ大学熱帯農学部教授であるヘンリー・Y・仲宗根博士を迎え入れ、熱帯果樹をはじめ栽培可能な農作物を提案していただくことになりました。

博士はハワイ大学で熱帯果樹を専門にしていて、特にパパイヤの品種育成では世界的な権威でした。また偶然ではありますが、博士の父は本部町の出身者で、博士にとって沖縄は第2の故郷だったのです。

そうして、沖縄全域を回りながら農業技術者を対象に様々な果樹の栽培を熱心に指導していった博士は、後に本部町の特産となるアセローラも持ち込んだのです。

 

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始まりは学生の修士論文

ところが、ハワイより提案された果樹の中でもアセローラは成木になってもなかなか実をつけることがなく、植物園や果樹園、家庭果樹などとしてわずかに栽培されるのみで、経済果樹としては見放されてしまいます。

アセローラはその後20数年の間、沖縄では忘れられた果樹となってしまいました。

1980年頃、琉球大学農学部に在学していたある青年がアセローラに関しての修士論文を発表したことをきっかけに、沖縄の農業関係者の間でアセローラが脚光を浴びるようになります。

その青年こそが、現アセローラフレッシュ社長・並里哲子さんの主人となる故・並里康文さんでした。

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