コロカ事業

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鹿児島県西表市(種子島)・池浪刃物製作所


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460余年の伝統

時代とともに鉄砲技術は衰退してしまいましたが、その後も鍛工技術は脈々と受け継がれました。そして、鉄砲とともにもたらされた洋鋏に、柄の部分に和鋏の様式をとり入れた種子鋏(たねばさみ)が生まれました。ちなみに左右対称のため、利き腕の区別なく使えます。
種子鋏は、全盛期には島内に30軒近くも製作所があり、朝鮮や台湾にも輸出していたそうですが、今では4軒ほど。そのうち現役として運営されているのは一部ということで、460余年続いた歴史は今、大変な危機にあるそうです。

 

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縁起物の鋏

鋏と聞くと、つい「切る」の音感から、縁を切ると転じてしまいがちです。
しかし
「鋏は縁起ものなんだよ。」
そう、池浪さんが教えてくださいました。
鋏は2枚の刃から構成されていますが、その2枚は鋏造りの工程でもかなり最初の段階で決められます。その後20以上の工程をそれぞれ経て、再び最初に決められた組み合わせと同じ一組みになります。そして二枚の刃で一組の鋏となって使われ続けます。
こうしたことから、二つの刃が力を合わせて数々の困難を切り拓いていく縁起のいいものとして、贈り物などに広く愛用されているのだそうです。

 

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