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佐賀県唐津市「甘夏かあちゃん」を訪ねる

 

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玄界灘に浮かぶ島

JR唐津(からつ)駅からバスに乗ること約50分。九州本土から玄界灘を挟み、700m強の呼子(よぶこ)大橋を渡ると到着するのが加部島(かべしま)です。

朝市で有名な呼子港の対岸に位置するこの島は、呼子大橋が架かる平成元年(1989年)まで、船を使う以外、九州本土との交通手段はありませんでした。

加部島中部停留所から山に向かい歩くこと10分程度。今回の目的地「甘夏かあちゃん」に到着です。

 

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甘夏ゼリーの食べ方

出迎えてくれたのは、甘夏かあちゃん代表の山口めぐみさん、初さんご夫妻。お店に入ると、早速「夢甘夏ゼリー」でもてなしていただきました。

このゼリーは甘夏を半分に切った形で販売されていますが、供されたゼリーはさらにもう半分、つまり4分の1に切られていたのです。

「召しあがる時は、是非この形で食べてみてください。」とのアドバイスをいただきました。甘夏の皮が切られることで、香りが一層引き立つので、風味が豊かになるのだそうです。

甘夏の収穫は早い物で2月頃から、最盛期は3月~4月となります。お伺いした1月下旬はまさに収穫が始まる直前で、黄色く熟した大きな果実がお店の周りで収穫を待っていました。

 

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誰にも負けない物を

加部島は葉たばこ・牛の飼育・漁業を主とした半農半漁の生活を営んでいる方が中心の小さな島。

1940年代からは、潮の影響で霜が降りないという気候を活かして甘夏栽培がはじまり、呼子大橋開通時を最初に走った車は、甘夏を運ぶトラックだったそうです。

呼子大橋が架かったことで交通の便がよくなり、山口さんを初めとした甘夏生産者の方々は観光で訪れる人へのお土産として期待しました。

しかしそんな山口さんたちを待ち受けていたのは、お客様の厳しいコメントでした。

「島にきても何もない、甘夏もたいしたことない。」

そこで一念発起して始めたのが、めぐみさんを中心とする甘夏ゼリー作りと、初さんを中心とした減農薬栽培の甘夏なのでした。

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