コロカ事業

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丹波篠山 小田垣商店の黒豆


 

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一粒一粒を入念にチェック

丹波黒大豆の手撰り作業に携わるのは、約20名の職人。全員が女性です。小田垣さんは、「手撰りのように根気のいる作業は、男性では長続きしません。まさに『マメ』な女性にしかできない仕事です」と言います。この工程では、割れたもの、小さいもの、乾燥しすぎたもの、変色したものなど、ひとつひとつ取り除いていきます。

黒大豆の品質チェックは農家が出荷前に一度行っているのですが、ここではさらに厳しい目を持って調べられます。手撰り職人は、1日に250キロ分の丹波黒大豆を選り分けることができるとのこと。

手撰りにより、大玉丹波黒大豆は最初に仕入れた丹波黒大豆の量の30%ほどまでに厳選され、全国の料亭などに出荷されているそうです。

 

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黒豆で家庭の味を学ぶ

小田垣商店では、料理に用いる丹波黒大豆とは別に、そのまま食べられる商品をいくつか開発しており、店頭で購入することができます。なかでもドライパックの黒豆や、かつては「家庭ごとの味があった」という煮豆のビン詰めは、おやつやビールのおつまみとして最適。女性には、ほんのり甘い「黒豆しぼり豆」がお茶菓子として人気があるようです。いずれも、十分に丹波黒大豆の食感を味わうことができるので、お薦めです。

小田垣さんは「丹波黒大豆の魅力を知ってもらえれば、家庭で料理することの楽しさを知ってもらえるはず」と言い、「いずれはお祖母さんやお母さんから、ぜひ家庭の味を受け継いでいってほしい」と、話してくれました。

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