コロカ事業
三重県伊勢市 「二軒茶屋餅 角屋本店」を訪ねる
- 店舗レポート
日本古来の発酵食品・たまり
450年の歴史の中で、角屋本店はその出自である餅を今でも当時の味を守り、作り続けています。
その一方で、100年前となる18代当主の時代に味噌の醸造を始められ、道路を挟んで反対側には 味噌蔵が歴史に溶け込むように鎮座しています。
実際に蔵を見せていただくと、その樽や道具からは100年とは思えない時間の重みが伝わってきます。
それもそのはず、100年前に醸造を開始した時点で、その時代から100年前の樽や道具を、廃業する味噌問屋から買い付けて準備をしたそうです。
今でも、その頃の桶や道具を利用し、昔ながらの製法で丁寧に味噌を造ってらっしゃいますが、 ほとんどが地元の方で消費されてしまうため、地元では大変有名ですが、遠方に出荷されることが稀であるとか。
実際に我々が取材している最中も、伊勢うどんのたれ等地元の方々が買い付けにこられる やりとりを幾度も見受け、時代とともに根付いた地産地消の逸品なのだと感心しきりでした。
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作られているのは味噌だけではなく、その味噌から造られる「たまり」も大変すばらしいものでした。
「たまり」というと、たまり醤油を連想してしまいますが、厳密にはたまり醤油と同一のものではなく、 味噌に重しをして、エキスを抽出した調味料がたまりとなります。
ぜひ、このたまりやたまりを利用して作られた伊勢うどんのタレも購入してください。醤油とはひと味違う 大豆の旨みに虜になること間違いなしです。