コロカ事業

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山形・東根の六田麸

 

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さくらんぼの王国

今回の目的地は山形県東根市。

東京駅から山形新幹線に乗り込み2時間強のさくらんぼ東根駅まで移動します。

山形県は国内最大級のさくらんぼ収穫量を誇るさくらんぼの王国。その中でも東根が最大の産地となっています。

収穫シーズンである6月中旬~7月初旬は東根だけでなく、山形県全体がさくらんぼ狩りの観光客で賑わいます。

また、山形県は県内の全市町村に温泉がある温泉王国でもあり、東根には「さくらんぼ東根温泉」が存在。シーズン以外にも通年で楽しめるのが東根の良いところです。

 

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コロカ店「文四郎麸」まで

そんな東根にありながら、今回ご紹介するのは「お麸」。

県道120号に沿い、さくらんぼ東根駅~東根駅のちょうど中間に位置する東根市の六田地区。わずか600~700mの間にお麸の製造会社が8軒もひしめく六田麸街道があります。

今回お伺いする「文四郎麸(ぶんしろうふ)」がある場所は、その六田麸街道の北側先端。

さくらんぼ東根駅から、レンタサイクルを利用し10分ほど進むと左手に「ふ」とだけ書かれた文四郎麸の看板が見えてきます。

店内は電球色の照明に暖かく包まれていて落ち着いた雰囲気。

入って左側には試食スペースがあり、お麸料理を自由に試食出来るようになっているので、担当の方が現れるまで少しつまみ食い。

 

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お麸の伝来

今回、取材にご協力いただいたのは文四郎麸の齋藤幸信さん。幸信さんは社長の齋藤文四郎さんの御子息で、「7代目齋藤文四郎」を襲名される予定の若旦那です。

さっそく我々は幸信さんに六田のお麸についていろいろ聞いてみました。

お麸の伝来は室町時代、仏教の伝来と共に日本へ伝わったとされています。当時のお麸は焼いた小麦のたんぱく質のことを指し、小麦を「麺(めん)と読んでいたことから、麺の筋で「麺筋(めんちん)」と呼ばれていました。

麺筋は、肉・魚を口にしない禅僧たちの貴重なたんぱく源として、湯葉や豆腐と同じく精進料理に使用されていたのだそうです。

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