コロカ事業
朝日酢食品の薩摩かめ酢
- 店舗レポート
混ぜない黒酢を求め
米と水と米麹。本当にそれだけで黒酢を作っていると聞き、鹿児島空港に降り立ちました。
コロカ店は空港と同じ霧島市内にあり、空港から車で10分ほど(アクセス情報は別途ご確認ください)。空港にも足湯があるように、温泉が有名な霧島は坂本龍馬が新婚旅行で訪れた地としても知られています。
そして黒酢が誕生したのも霧島市。きれいな水と温暖な気候、港町として良質な米が集まる立地だったことが黒酢造りに最適だったようです。
と、言うものの「混ぜない黒酢」とはいかに?
朝日酢食品に到着しました。取材開始です。
8人の医師とともに
朝日酢食品は、白川賢一さん・由紀子さんご夫妻と由紀子さんのご両親で営まれています。
40年ほど前、ご両親が鹿児島の医師8人とともに創業した朝日酢食品。
当時は、戦後の米不足を経、化学の進歩を受けた新しい製法が広まっていました。その製法では様々な理由から米以外の添加物が加えられることもあったそうです。
通常1~3年発酵・熟成させる黒酢においても、短い時間で製造熟成されたものが流通していました。
そうした状況を憂い、無農薬無化学肥料の国産玄米だけを用いた「混ぜもののない黒酢」造りを始めたのだそうです。
黒酢と米酢
ところで、黒酢は通常の米酢とどう違うのでしょうか?
黒酢も米を原料とした米酢の一種。ただし、薩摩焼の甕(かめ)つぼで熟成・発酵させる過程でこはく色から黒くなります。
発酵・熟成には1~3年かかり、期間が長いほど味はまろやかに、アミノ酸などの成分も豊富になります。
※写真左が市販の米酢。右が黒酢(1年熟成)