コロカ事業

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熊本県宇城市 「河野ぶどう園」を訪ねる


 

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成功した者はぶどう園に帰る

観光農園としてぶどう狩りが実施出来る時期は8月上旬~9月一杯までのわずかな期間ですが、ぶどう自体は農作物として非常に手間のかかる部類になるそうです。
一年を通じて何らかの作業を必要とする一方で、観光農園という特質上小さな子供も直接ぶどうに触れるので、使用する農薬も必要最低限にしているのだそうです。
栽培に手がかかるが、手を抜くことが一切出来ないという、非常に厳しい条件ですが、「ロゼ」を食べることで、その情熱が伝わってきます。

 

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河野ぶどう園は約50年前、戦後の農地改革により土地の多くを手放し、残った土地の活用としては県の方針でミカン栽培を始める農家が多い中、研究者と一緒に「巨峰」を熊本では初めて栽培することに成功したそうです。

その後、農業の衰退や価格の下落などを背景に、二代目となる敏夫さんが、15年前からは観光農園として、「ロゼ」の栽培を始めたとのこと。

 

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イタリアのことわざにこのような一節があるそうです。

「成功した者はぶどう園に帰る」

仕事で成功し、財をなした者は最後の仕事として、栽培の難しいぶどう園を経営し、ワイン作りに挑戦する。という意味なのだとか。
一粒一粒に心血を注いで作られているぶどう園をみると、まさにこの言葉がしっくりとくることわざです。

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