コロカ事業
熊本県宇城市 「河野ぶどう園」を訪ねる
- 店舗レポート
優しい光に包まれたぶどう園
せっかくぶどう園にきたのですから、何は無くともぶどう狩り!ということで、早速ぶどう園を案内していただきました。
河野ぶどう園では約10種類の品種を栽培しており、収穫可能となる8~10月の短い期間にそれぞれの品種が順番に最適な収穫タイミングを迎えられるように調整をしているそうです。
お伺いした8月中旬は、新種で人気の高い、紫の大粒な実がなる「藤稔(ふじみのり)」と、見た目の色合いから名付けられた「ロゼ」の二種類が最盛期でした。
特に「ロゼ」はその甘みと果汁のジューシーさがすばらしく、「おいしい」以外の言葉がでてこない事がもどかしいほど、体の奥底から震えるような感動を味わえる味です。
この「ロゼ」は品種名「紅瑞宝(べにずいほう)」の通称で、本州では栽培されているそうですが、九州の気候にはあわないらしく、色が揃わないことから市場へは出荷できず、しかも柔らかさから輸送が非常に難しいこともあり、九州では栽培している農家が非常に少ないそうです。
しかし、河野ぶどう園ではこのおいしさに惚れ込み、観光農園だから可能な「お客様に直接味わっていただける」という利点を生かし、交配を繰り返し「ロゼ」として栽培を行っているそうです。
八代海の向こう側から差し込む優しい西日を受ける河野ぶどう園。甘く結実したぶどうを見つめながら、美味しいぶどうを作りたいという、ぶどうに対する熱い思いと、ぶどうへの優しい愛情を感じさせる光景でした