コロカ事業
島根県大田市 「和田珍味本店」を訪ねる
- 店舗レポート
石見の「うまいもん」をお届け
フグといえば、山口県下関が本場のイメージがあるかと思いますが、実は山口県自体でのフグ漁獲高がずば抜けて高いわけではなく、地理的な面で周辺からの集積地として、その名が知られるようになりました。
トラフグ・マフグを中心とした食用のフグは日本全国で獲れるものの、日本海側~四国・九州での天然・養殖での漁獲が中心となっており、その中で島根もフグ漁の中心地として、日本全国での漁獲中心地としての一角を担っています。
そのフグを活かした商品は「ふぐの味醂干」に限らず、「ふぐの一夜干」「ふぐぞうすいスープ」と、様々な商品が先代・正治さんの手により開発されてきたそうです。
信三さんは、それらの商品を引き継ぎつつも、和田珍味のみならず大田市、石見のすばらしさを知ってもらおうと「和田珍味本店」を中心として展開されています。
2007年に行われた石見銀山の世界遺産登録以降、大田市への観光客は飛躍的に増えたそうです。その影響を受け、国道9号線沿いにある「和田珍味本店」への来店も増えたとのこと。
この現状について、人の流れができたことだけで満足せず、来訪いただいた方にとって石見をより印象深くしてもらおうと、様々な工夫をされています。
地元の酒造蔵元や窯元と連携し、石見の地場商品の販売や、前述の石見の歴史を来訪者へ伝えるなど、石見を知ってもらう機会を様々な角度から作られています。
一方で、石見の品物であれば何でもいいというわけではなく、おいしいもの、すばらしいものを厳選して店内に陳列するというこだわりも見せています。
これらはすべて地元石見への熱い思いがなせることなのだなと、感心すると共に、コロカに通じるものを感じました。