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島根県大田市 「和田珍味本店」を訪ねる


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三代の思いが結実した店舗

和田珍味の創業者は信三さんのお父上である、先代の和田正治さんです。
一方で、大田市での塩干物製造を始めたのは、さらに一代前。信三さんで三代目となるのだそうです。
信三さんの祖父は、元々漁業を生業としていたそうですが、「船酔い」がひどく、漁師を続けていくことに限界を感じ、大正末期に陸へ上がり、塩干物の製造と行商に転向したそうです。

「カンカン」と呼ばれる入れ物を担ぎ、地元の女性行商人に混じり出雲方面まで製造した塩干物の行商をされていたそうです。
時代は昭和に移り、昭和20年前後には神島一帯では延縄(はえなわ)によるフグ漁が非常に盛んになりました。
11月~3月の最盛期には、最大で40隻程度の船がトラフグ・マフグの延縄漁を行っていたそうです。

 

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戦後の復興期に戦地から戻ってきた先代・正治さんは、家業である塩干物製造と行商を続けながら、当時盛んだったフグ漁を干物につなげられないか試行錯誤を繰り返しました。
その商品開発の結果、生み出されたのが和田珍味の代名詞となる、「ふぐの味醂干(みりんぼし)」なのでした。

また、先代・正治さんは塩干物の加工業だけではなく、行商の中にも熱い思いを見出していたのです。
行商を通して、お客様とのやり取りそのものに喜びを見出し、行商とともに受け継いだ強い意志から、小売店舗での販売に着手されました。地元、大田市が浜田・下関に比べると島根県内での知名度が低いことに憂う地元への思いと先々代の思い。
この二つの思いから小売りを通して、大田市のブランドを全国に広めていこうという考えに至り、平成11年の「和田珍味本店」開店へとつながったそうです。

三代目の信三さんは、先代/先々代からの思いを引き継ぎ、「石見の"うまいもん"」を全国へ届けたいという思いで、お仕事をされているそうです。
地元・大田市、石見への思いと、三代に渡る積年の思いが結実した店内にて、和田珍味の今を伺います。

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