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京都府京田辺市「舞妓の茶本舗」を訪ねる


 

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技術伝承の場

製造方法である機械についても単純にすべてをオートメーション化しているわけではなく、一つ一つの機械に山下さんの手もみの特徴を模倣するように工夫がされています。
また、工程間の移動時もあえて人手を介在させ、目視により品質を常に確認しています。
そのほか、自身の発展にとどまらず、茶もみ体験教室を開催することで、手もみ技術や茶製造のノウハウを惜しげもなく伝え、お茶の普及に尽力を注いでいます。 こうした一つ一つの積み重ねが、「現代の名工」に選ばれた所以なのだと、山下さんのお話とお茶への真摯なまなざしから実感するのでした。

 

 

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舞妓の茶本舗にて

山下さんのお茶を唯一扱っている会社が「舞妓の茶本舗」。舞妓の茶本舗を運営される田宮社長は山下さんの甥に当たり、この地で代々お茶の卸をされていたそうです。
京田辺では主人が自らお茶を入れてもてなす文化が根付いており、舞妓の茶本舗も店舗に入ると奥に囲炉裏に掛けられた鉄瓶と、取り囲む座敷でお茶がいただけます。
今回の取材ではいらっしゃらなかったのですが、普段は田宮社長に代わりお母様が主としてお茶を振る舞われているとのこと。
鉄瓶に湛えられるお湯は沸騰せず80度程度に保たれています。そこから一旦お湯をすくい、淹れるお茶により温度を変えて供されます。
何種類かいただいたお茶の中でも、特に印象に残ったのはなんと言っても「玉露」です。
まるで「ダシ」を飲んでいるかのような濃厚な旨みと、渋みが一切無くすっきりとした味わい。衝撃の味でした。

 

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