コロカ事業

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廣澤徳三郎工房・伊賀組紐


 

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使いやすさを考えて

「やっぱり一番は、使いやすいように、ということを考えてつくりますね。日常的に使うものやから。ちょうどいいあんばいで使ってもらうには、いい加減な仕事ではつくれない。どこかで手を抜くと、やっぱりどこかが悪くなるからね。」

そうして手をかけてつくられた帯締めなどは、やはりお客さんに喜ばれます。廣澤工房の商品は百貨店などで手に入りますが、名指しで買い求める人も少なくありません。

使ってみればその違いがわかるはず。ただ、和服を着る機会もずいぶん減った昨今、組紐を手にする機会そのものが少なくなっているのも事実です。

 

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伝統的工芸品として

「伊賀くみひも」は、国が指定する伝統的工芸品のひとつ。組紐の文化を後世に伝えるための、さまざまな工夫もされています。廣澤徳三郎工房は「まちかど博物館」と称して、実演のほか以前天皇の前で実演した際の写真や、昔つくられた組紐などを展示。また最近は、帯締めにとどまらず、組紐を使ったネクタイやベルトなど、新しいタイプの商品も開発されています。

「やはり、機械製のものや中国から安いものが沢山入ってくると、値段が下がって、手間のかかる手組みでやっていくのはなかなか難しいんです。国が守ろうと伝統的工芸品に指定をするのは、黙っていたら廃れてしまうもの。最近は、趣味で深見重助(ふかみじゅうすけ)さんなど人間国宝の筋の人に教わってしっかり作らはる人もいるから、そういうところで文化としては残っていくのかもしれませんね。」

まずは本物の伝統品を知ることが何よりも大切なこと。一度、きちんと手づくりされた本物の組紐を見に、伊賀まで足を運んでみませんか?

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