コロカ事業
愛知・壽俵屋の守口漬
- 店舗レポート
仕上げのみりん粕
守口漬には吟醸酒・大吟醸酒の酒粕より、味に力強さのある本醸造酒の酒粕が向いているのだそうです
そして、みりん粕ではコロカ店・白扇酒造のものも使用し、味の仕上げには欠かせないとのこと。コロカ商品同士のつながりやこだわり、ぜひお店の方にも訪ねてみてください。 「酒粕や味醂粕の配合、漬け込む期間はうち独自のもの。だから、製造工程を見ただけでは決してマネできません。」と曾我さん 。
工房の内部まで惜しみなく見せてくれたのには、そんな自信があるからでしょう。
曲げない部分を残しつつ、遊びの要素を
守口漬はこうして、2年以上かけて作られます。ゆえに、曾我さんは「万が一、数が足りなくなっても、お客さんにお渡しできるのは2年後です」と語ります。守口漬には大根のほか、瓜やスイカ、茄子を使ったものもあるため、2年後のニーズを見据えて生産するのが、難しいところです。
そんな苦労の末に、べっ甲のように透き通る昔ながらの守口漬を作り続ける壽俵屋ですが、その一方で前述のソフトクリームやおでん、サンドウィッチなど、素材としての守口漬の可能性にも注目しています。
「絶対に曲げない部分を残しつつ、そこに遊びの感覚を盛り込んでいければ」と、曾我さんは話します。
お食事処「犬山井上邸」もコロカ対象店
なお壽俵屋では、守口漬や粕漬を使ったご飯が食べられる「香味茶寮壽俵屋 犬山井上邸」も展開しています。場所は、先ほど紹介した犬山庵からわずか30mほど。今回はこの店もコロカ対象です(飲食はコロカ対象外です)。
サーモンの粕漬や守口漬の香の物を味わえる「壽俵屋ごはん」は、絶品。昼どきは混み合うので、少し時間をずらして行くのがおすすめです。ここでは、串だんごのように、手軽に守口漬を食べられる「醤油おこげ串」も人気です。
「犬山井上邸」でのお食事は席数に限りがあるので譲りあうようご協力お願い致します。