コロカ事業

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愛知・壽俵屋の守口漬


 

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不思議と美味い!ソフトクリーム

犬山庵には奥に休憩スペースがあり、守口漬のおむすび「犬山縁結び」や「季節限定おでん」、さらには守口漬けのソフトクリームまで食すことができます。

なかでも壽俵屋のスタッフが開発した「ソフトdeもりぐち」は、「漬物のソフトクリームを食べてみたい」という好奇心あふれる若い女性に人気だとか。

実際、守口漬のペーストをそのまま練り込んだこのソフトクリームを食べてみたところ、想像していたよりずっとすっきりした味わいでした。「この味にハマるのは、男性のほうが多いですね」と、犬山庵の長瀬周子店長が教えてくれました。

※ソフトクリームはコロカの対象外です。

 

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守口漬から守口大根が生まれた!?

ではここで、材料からしてユニークな、守口漬の歴史を振り返ってみましょう。

 

守口漬の「守口」とは現在の大阪府守口市のこと。その昔、豊臣秀吉が守口で食べた大根の漬物の美味しさに感動し、「守口漬」の名が生まれたといいます。その守口漬が明治時代、犬山のあたりに持ち込まれ、独自の発展を遂げます。

もともと木曽川流域の一部では、細長い大根が栽培されていました。木曽川が何度も氾濫したことで柔らかくさらさらになった土壌が、地中深くにまで生える一風変わった大根の栽培に適していたのです。この大根がやがてこの土地独自の酒粕を使った守口漬に使われるようになり、ついには大根のほうが「守口大根」と呼ばれるようになったわけです。

 

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生命線は酒粕とみりん粕

毎年12月下旬に収穫された守口大根は、契約農家がすぐ塩漬けにします。その後、壽俵屋の工房でも再び塩に漬け、約1年半もの長い時間をかけてアクと水分とを抜きます。

下準備を経た守口大根はその後、酒粕と味醂粕の粕床に何度も漬け替えます。「酒粕とみりん粕は守口漬の生命線」」と語る曾我さんは、全国をまわって見つけた40以上の蔵から酒粕を仕入れています。これらの酒粕をブレンドすることで、製品に味のばらつきがでないようにしています。

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