コロカ事業

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金沢・箔一のあぶらとり紙

 

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金沢箔工芸のパイオニア

JR北陸本線に乗り、石川県金沢市にやってきました。西金沢駅で下車してタクシーに乗ること約10分、金箔の職人の大きな写真が掲げられた建物に到着します。正面入口に掲げられているのれん垂れ幕も来る人の関心をくすぐります。
金箔などに代表される“金沢箔”をブランド化するため「金沢箔工芸品」というジャンルを確立し、金箔製造の技術を活用した「高級あぶらとり紙」を全国ではじめて商品化するなど様々な分野にまで発展させてきた箔一さんを訪れました。

この日出迎えていただいたのは、代表取締役の浅野達也社長。もはや日本を代表する工芸品である“箔”について、その歴史や想いを語っていただきました。

 

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“材料”としてしか使われていなかった金沢箔

石川県には様々な工芸品があり、県や国から「伝統工芸品」として指定を受けているものが数多く存在します。「金箔は、そのような素晴らしい製品にも古くから数多く使用されていて、職人による細かく手間のかかる作業を積み重ね、伝承されてきた技術なんです。」浅野社長が誇らしげに語ります。
金の塊を溶かして薄く引き伸ばしたものを、1800枚の和紙と交互に重ね、職人が何万回と叩き続けて極限まで薄く伸ばしていきます。写真にあるように、10円玉の3分の1くらいの金が最終的には畳一畳分の大きさにまで達します。
「本来、石川県が生産量98%以上を誇り、地場産業であるはずの金箔も、それ自体が着目されることはなく、“材料”という位置づけでしかなかったのが実情でした。」そうした見方を見事に変えたのが、1975年に創業した箔一だったのです。

 

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箔とあぶらとり紙

今や女性のお化粧直しのアイテムとして必需品となったあぶらとり紙ですが、「もともとは金箔を製造する際にできる副産物だったんです。」と浅野社長。金箔製造の工程で叩き続けられた和紙は、繊維が細くなり、柔らかくなります。その和紙は、皮脂の瞬間吸収量力が非常に高いことがわかり、京都の芸妓さんに、古くから気に入られて「あぶらとり紙」として重宝されていったそうです。

 

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