コロカ事業

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金沢・箔一のあぶらとり紙


 

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金箔製造を見学・体験

箔巧館では、金箔の歴史や発展の背景、製造工程を見学することができます。さらには、金箔・銀箔を小箱やトレーに箔貼りする作業を体験することもできるとのことで、実際に参加させていただきました。

 

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1. デザイン作業

まずは、金箔を小箱のどこに貼っていくかデザインしていきます。金箔を施さない場所をマスキングといわれる作業で隠すことで、箔がくっつかないようになります。小箱の赤と金箔のコントラストが美しく見えるようなイメージを持つのは意外と考えさせられます。そしてデザインを決めたら、テープでマスキングしていく作業へ進みますが、曲線を描くのが難しい。箔を貼った際にラインがびしっと決まるように、テープを引っ張りながら微妙なカーブを描いていきます。

 

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2. 手が震える箔貼り

マスキングが終わったら、箔を貼り付ける「箔貼り」という作業に進みます。指導してくれる職人の方に接着剤を塗っていただいた後、いよいよ金箔と銀箔が。実際の箔は驚くほど薄く軽く、別の時に手のひらに乗せてもらったのですが、何かに触れている感覚がまったくしないほどの状態でした。
体験では、和紙と箔の上にフィルムをかぶせてあるため、シールを貼るような要領で行います。慎重にやり過ぎると箔が割れてしまうので、適度に思い切りよく貼る方が良いようです。

 

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3. 緊張が喜びに変わる、完成の瞬間

小箱に箔を貼りつけた後は、しっかりと接着するようにフィルムの上から十分に箔を押し付け、そしてゆっくりとフィルムを剥がしていきます。そして、さらにマスキングもゆっくり剥がしていくのですが、やはりこの作業は非常に緊張します。
マスキングを剥がしながら、少しずつ自分だけの箔工芸品が顔を出してきます。最後に、小箱を使っても箔が剥がれないよう職人の方がトップコートを塗ってくれて完成です。
マスキングをすべて剥がし終えた時、そして職人の方から完成品を受け取った時の喜びと感動は、体験した人だけが味わえる特権です。ちなみにこの体験は1500円で申込みが可能。今回は無理を言って、コロカの対象商品としていただきました。

 

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