コロカ事業

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石川県能美市 「マルサン宮本本店ショールーム」を訪ねる


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分業制の発達

佐野窯の斎田道開は、技術と共に、職人の分業制なども整備したと言われています。
有田焼のように、一度素焼きをした器に釉薬(うわぐすり)をかけ焼成(しょうせい)する工程までは一緒ですが、その後に絵付けをし、再度釉薬をかけて焼成をするところが、九谷焼の特徴です。

 

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まずは絵付けをする前の器を作る職人と、絵付けを行う職人の分業があります。さらには、販売を行うためのプロデューサー的なポジションを行う卸の方もいるのが、現在の体制です。
マルサン宮本本店では、宮本社長がプロデューサー業である卸を行い、宮本晄さんは絵付けをされています。初代・三太郎も絵付けと卸をやっていたとのことなので、代々九谷焼の卸業を続けられているそうです。

 

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絵付けを行う方々は、ほぼ日本画出身であるとか。宮本晄さんも地元・金沢美術工芸大学で日本画を専攻されており、九谷焼作家として初めて文化勲章を受章した故・浅蔵五十吉(あさくらいそきち)に師事し、2005年に伝統工芸士に認定されました。

「九谷焼は色を塗るのではなく、色を置いていくんだよ」そう話す宮本晄さん。呉須(ごす)と呼ばれるコバルトを主成分とした染料で輪郭を引き、職人がそれぞれ配合した色を置いていく。
そのため焼き上がってから初めて色のむらや模様が浮き出るところに九谷焼の味わいがあります。

 

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工業製品としてではなく、人に使ってもらえる器を。全てが人の手によって作られるが故に、どうしても値段に反映してしまう九谷焼ですが、それでもこのクオリティーを落とすわけにはいかないと、宮本社長からのお言葉。

最後に、九谷焼が直面している現状をお伺いしました。

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