コロカ事業

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石川県能美市 「マルサン宮本本店ショールーム」を訪ねる


すべてが曲がり角

九谷焼は海外でも一時の勢いを失い、円高の影響もあり、輸出しても儲かる時代は遙か昔の話となってしまいました。
日本国内でも、美術的な価値の高い九谷焼よりも、安く割れても惜しくない工業製品の食器が流通するようになりました。

九谷陶芸村内に研修所をつくり人材育成に励んではいるものの、市場が小さくなると自然に次世代を担う作り手も減ってしまうため、研修所自体への入学希望者が定員割れをしている現状とのこと。
ピーク時は140社あった組合も現在は90社となり、そのうち県外に活路を見いだす会社も3割程度と、県内への観光需要に期待するだけである会社がほとんどという状態です。

 

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プロデューサー業として、販売ルートを開拓し、職人に仕事を作るのが今の課題です、と話す宮本社長。
現在も、台湾のデパートへの出店などを積極的に行っていく一方で、コロカの提携など新規顧客層の獲得も検討していただくなど、その姿勢は一貫しておられます。

「今の九谷焼はすべてが曲がり角なんですよ」重い一言ですが、その言葉に悲壮感はなく、これからも九谷焼きのため、能美市のためにという思いがひしひしと伝わってくるのでした。

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