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増岡園の狭山野紅茶

 

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三大銘茶「狭山茶」の里へ

静岡・宇治と並び、三大銘茶とされる狭山茶。「味の狭山茶」と称されるほど、濃い味わいが特徴で、明治時代には海外へと多く輸出されていました。生産地域は狭山市だけでなく埼玉県下全域にわたり、なかでも入間市での生産量は埼玉県一。武蔵野台地の金子地区一帯に広がる茶畑は約350haに及び、「21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選」の第一位にも選ばれています。

今回は、その入間市で創業以来約150年にわたり茶栽培を続け、20年前から和紅茶の生産も行う「増岡園」を訪ねます。増岡園があるのは、まさに金子台の茶畑の中心地。すぐ裏手に一面の茶畑が広がり、ムササビが住むという自然豊かな加治丘陵も目の前です。

 

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素朴さが心地よいお店

増岡園までのアクセスですが、電車の場合は西武池袋線入間市駅から西武バスに乗り上谷ヶ貫バス停で下車します。目の前の小さな橋をわたり最初の道を左折すると、すぐ右手に増岡園が見えてきます。入り口に狭山茶ののぼりがはためくお店は、素朴で居心地のよい佇まいです。

ゆったりと旅気分を味わいたいなら、JR八高線の金子駅から約20分の道のりを歩くのもいいかもしれません。趣のある金子駅の駅舎は映画の撮影などに使われることもあり、春には駅前の桜並木も楽しめます。

車では、圏央道入間I.C.から国道16号線を八王子方向に100m進み、「工業団地入り口」を右折、いちょう通りを右折して、豊岡通りに突き当たったら左折します。右手に増岡園芸の看板が見えたら、50m先の橋を左折。橋をわたってすぐの道を左折すると右手がお店になります。

 

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狭山茶の歴史と同じ150年

さて、お店に着くと15代目の園主・増岡伸一さんが笑顔で迎えてくれます。増岡園では、この地域で狭山茶が本格的に栽培され始めた約150年前から、ずっと茶栽培を続けてきました。しかし、正確な創業年は分っていません。

「“茶どころに古文書なし”と言うのですが、昔は茶葉を乾燥させるために和紙を貼った台を使ったのです。そのため不要な紙は全部使われてしまって、歴史がわかるような文書が残っていないんですよ」と増岡さん。まさにお茶の名産地ならではのエピソードです。

狭山茶の産地は冷涼な地域にあるため、静岡などに比べると収穫量は多くありません。しかしその分厚くて大きな葉がとれるので、味が濃くなると言われています。また、栽培から加工・販売までの全てを自分たちで行う、小規模な茶農家が多いのも特徴です。

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