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神奈川県大磯町「井上蒲鉾店」のはんぺん

 

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【歴史と伝統の地・大磯】

JR東京駅にてオレンジと緑のラインが目印の東海道線に乗り込み、下り方面に向かいます。電車に揺られること約1時間、風景が変わり緑豊かになってくる辺りが今回の目的地。神奈川県は大磯町にやってきました。

ホームに降り、空気が都内よりも明らかにキリっとしていることに気をよくしながら改札をくぐります。大正時代に建てられた駅舎は、鮮やかな西洋瓦が周囲の緑の中によく映え、ノスタルジックな風景を醸しだしています。

ここでふと、大磯駅の構内やホームには広告看板がないことに気づきます。この町の方々が、いかに景観に対して高い意識をもっているかが伺え、かつて軽井沢以上の避暑地とされ、8人もの歴代総理が別荘を構えたこの地への誇りとこだわりを感じます。

この日は、そんな大磯で明治11年(1878年)に創業し、こだわりの「はんぺん」を作り続ける井上蒲鉾店さんを訪れました。

 

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【大磯の井上さん】

大磯の駅前には信号がなく、今も人と車が折り合いをつけながら往来しています。そんな横断歩道を渡り、右手に見える緑豊かな方向へ10分弱歩くと日本三大俳諧道場の一つとされる「鴫立庵(しぎたつあん)」のある交差点へ着きますが、この場所はなんと”湘南”という言葉の発祥地。中国湖南省にある同名の地に、大磯の景観が似ているところから呼ばれるようになったそうです。サラサラと流れる小川のせせらぎに癒されながら交差点を左手に200mほど進むと、大きな緑ののれんが見え、井上蒲鉾店に到着します。

出迎えていただいたのは、井上 寧(いのうえ・やすし)取締役。130年以上続く老舗とあって、平日のこの日も、地元のお客様が次から次へと檜皮(ひわだ)で葺(ふ)かれた軒をくぐっていきます。そうした様子もいつもの日常とばかりに、井上さんは製造現場から店頭までテキパキと切り盛りされていました。

「大磯では『井上蒲鉾店』と呼ばれるよりも、『井上さん』と言われることが多いんですよ。」

実際、商品パッケージには「大磯 井上」とも記載されており、いかに”井上さんのはんぺん”が地元に愛されているかが伺えます。

 

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