コロカ事業

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埼玉県春日部市「玩古庵」を訪ねる


 

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郷土玩具の今-1

玩古庵の二階にあるギャラリーは日本全国のダルマにはじまり、張子からからくり人形まで年代を問わず、また洋の東西を問わずにすさまじい数の郷土玩具が収蔵されています。

五十嵐さん本人を初め、収集家からの寄贈品を展示してあります。特に入り口すぐにあるダルマの収集は圧巻です。

「生産地別に並べられているけど、全然整理が追いつかないね」と楽しそうな五十嵐さん。古い物は技術が廃絶してしまっているため、特徴がわからず産地別に分けることが出来ないそうです。

現在張子人形自体も同様の現象が起きており、収集家になろうにも見本となる資料が無く、生産場所と特徴がわからないため、収集することすら難しい状況です。

 

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郷土玩具の今-2

また、春日部張子人形店で使っている張子紙は、埼玉県小川町で手漉き和紙を作る職人さん一人だけとなってしまい、原価が高くなるため商品自体も高価になってしまいます。

「材料費が高く、収集家が少ない現状では若い職人が仕事として続けられないため、工夫をしても張子店はどんどん減る一方だよ」、それでも続けて、「だけど、わかってくれる人はオーダーメイドで毎年買いに来てくれるんだよ。」力強い目で語る五十嵐さん。

その昔、農家と武士の手仕事であった出自が与える張子人形の素朴さと力強さに惹きつけられる方も多く、手作りゆえに細かい注文も受けられることから、オーダーメイドで注文をされる方もいるとのこと。

昔からの技術を伝承する。その気概が言葉の端々から伺える五十嵐さん、その強い信念は春日部張子の次世代の担い手である俊介さんからも伺えました。

 

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