コロカ事業
埼玉県春日部市「玩古庵」を訪ねる
- 店舗レポート
張子人形の作り方
続いて俊介さんに張子人形の作り方をお伺いしました。
2.紙を貼る
濡らした張子紙を型に貼り付けていきます。この工程からすでに職人の技が発揮され、出来上がりを想定しつつ、紙の重なり等を調整します。
3.型から外す
十分に乾燥させることにより、型の形状に固まります。乾燥した型紙の一部を切り、型を抜きだし紙で補修します。
4.下地を塗る
貝殻から出来る白い顔料、胡粉(ごふん)を表面に塗ります。胡粉はニカワで伸ばして使われますが、ニカワの量は気温に併せて日調整が必要です。ここも職人技の出番です。
5.彩色
3回ほど胡粉を塗り、乾燥し真っ白になった張子に、下書きなしに直接彩色していきます。ここはまさに職人としての力量が問われるポイントです。
このような工程を経て、張子人形は作られます。季節や天候により各工程の乾燥度合いが異なるため、長年の経験を元に進行状況を管理されています。
春日部張子人形店では、五十嵐さんや、お二人の息子さんを含め、現在は家族5名で作り続けています。
機械に頼ればより大量生産は出来るものの、手仕事にこだわり紙も手張りを続けられています。「手仕事ならではの良さを見てほしいですね」と俊介さん。
小学校時代から張子人形を手がけている、俊介さんにお話を伺いしました。