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大和川酒造店のカスモチ原酒


 

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大和川酒造のこだわり

まず、大和川酒造のお酒づくりについて伺いました。

「うちの酒造りには、三つのこだわりがあります。それは地元の水、地元の米、そして地元の技術を使うこと。水は飯豊山の地下水を使っていますし、米は自分たちでつくっています。もともとは地元の農家に契約栽培でお願いしていましたが、今は大和川ファームという農業法人を立ち上げて、自社栽培しているんです」。

酒米だけでなくコシヒカリもつくっていて、耕作面積にして、なんと30町歩(約29.7ha)も!田んぼは一カ所にまとまっているわけではありませんが、東京ドーム6個分の広さです。数年前までは半分ほどだったのが、耕作放棄地になる場所を吸収していった結果、倍の広さになったのだそう。しかも減農薬無化学肥料でつくる安全なお米で、味にも自信があります。

 

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自分たちの手でつくる

「三つめのこだわり、地元の技術に関していえば、人です。20年程前に、通いの杜氏さんに頼むのをやめて、自社の社員の力でお酒づくりを始めました。」

お店から車で5分ほどの場所に新しく工場を新設した際に、温度管理など機械が得意なところには機械を導入しました。一方、味や発酵具合をみるなど繊細な判断が必要な部分は、変わらず人の手で行っています。長年かけて社員が試行錯誤をしてノウハウを蓄積。特に大和川酒造の看板商品「カスモチ原酒」は、通常のお酒の倍の時間をかけてじっくり低温で発酵させる特殊なお酒で、念を入れた仕込みが行われます。こうしてつくられるお酒が美味しくないはずはなく、大和川酒造の定番酒「弥右衛門」は、ここ4年間連続で全国の新酒鑑評会にて金賞を獲得しています。

 

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蔵の雰囲気を味わう

さっそく、自慢の蔵を案内していただくことに。まずは江戸蔵から。大和川酒造に残るもっとも古い蔵で、入り口の土間にはかつて実際にお酒づくりに使われていた井戸の跡が見られます。蔵に入ると、昔使われていた道具が並び、お酒づくりの工程を知ることができる展示も。人の背丈よりも大きな樽にはびっくりです。

さらに進むと大正蔵へ。こちらには大和川酒造が取り扱う商品がずらりと展示されていて造り酒屋の雰囲気を味わえます。さらに昭和蔵は、蔵の中の音響もよいことから、イベントやコンサートに使われるホールとして活用されているのだそう。昭和蔵の外では、飯豊山の伏流水が湧き出ている様子も見られます。すべて見学は無料で、30分毎にスタッフの方がガイドをしていただけます。お酒を買うだけでなく、観光スポットとしても楽しめる場所になっているのです。

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