コロカ事業
沖縄・勝山シークヮーサー
- 店舗レポート
生産農家に誇りを
山川さんたちはそんな状況のなか、地域を盛りあげようと奮闘します。勝山は斜面が多く、道路の整備が進まなかったことから、かつては「当時の村長ですら、村の入口でタクシーを降ろされた」という笑い話(?)まで残っているほど、不便な土地です。「しかし」と山川さんは力強く語ります。「私たちにとっては、かけがえのない故郷なのです」。
実は、同社の契約農家はシークワーサーの栽培だけでやっていくのは難しいというのが現状です。どこも兼業農家として他の仕事をしながら、シークワーサーを育てているのです。「勝山に、シークワーサーだけで食べていける農家を増やしたい」。これが、今の山川さんの目標なのだそうです。
「そのためには、こうした機会を通じて皆さんにシークワーサーの美味しさを知ってもらうことです」と、山川さんは言います。「それが生産者の誇りとなり、現在50戸ほどしかないシークワーサー農家が、少しずつ増えていくはずです」。
自然に囲まれた地域で育った果実を、自然の中で搾る。我々は、確たる意志を持ち続ける勝山シークヮーサーの誇りを垣間見ることができたようです。
タダでも十分楽しめる海洋博公園
勝山シークヮーサーがある名護市には、名護バスターミナルから車で約5分の位置に「名護自然動植物公園」が、同じく車で約10分の場所にトロピカルなフルーツや鳥を堪能できる「沖縄フルーツランド」があります。......が、沖縄といえばなんといっても紺碧の海。帰路につく前に、お隣・本部町にある「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」へ寄ることをお薦めします。
勝山シークヮーサーから「勝山入口」のバス停まで戻り、来るときに乗った65系統のバスで約30分揺られれば、水族館前にあるバス停「記念公園前」に到着です。
美ら海水族館は、体長10mにもなるジンベエザメが勇壮に泳ぐさまを間近に見ることができるなど全国的に名の知られた施設ですが、実は周辺にある施設もかなり充実しています。しかもそれらはほとんどが無料です。
同じ海洋博公園内にある「イルカラグーン」では、イルカをすぐそばで見ることができ、「ウミガメ館」や「マナティー館」でもそれぞれの生き物が癒してくれます。また、水族館から約10分歩いた場所にある「エメラルドビーチ」では、海に沈みゆく太陽を堪能することが可能です。ここで旅の1日を締めくくれば、きっと思い出深いものとなるはずです。
隣町にコロカ店がもう一つ
では最後に、勝山シークヮーサー周辺でとれる『コロニーな生活』のお土産をチェック。
なんといっても特筆すべきは、同県に全部で5店舗あるコロカ店のうち「アセローラフレッシュ」がすぐ近くにあることです。同店は勝山シークヮーサーのある名護市のお隣本部町にあり、車で約40分の道のりにあります。美ら海水族館を観光する方は、同じ方角にあるので寄ってみてはいかがでしょう。また帰路、那覇空港に向かうのであれば、「宙吹ガラス工房 虹」が読谷村にあり、寄り道することができます。
その他、沖縄県全域でとれる「ちんすこう」「泡盛」「オキナワビール」「シーサーの置物」があり、美ら海水族館の周辺では「美ら海水族館の写真」や「今帰仁(なきじん)城の置物」を取ることができます。
せっかくの沖縄への旅。『コロ生』のお土産もしっかり持って帰るようにしましょう。