コロカ事業

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大阪・浜弥鰹節のだし

 

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大阪初のコロカ店

大阪・梅田からJR環状線に乗ること15分。大阪は鶴橋に到着です。
電車からホームに降り立つと、 とても香ばしい匂いを感じるのが鶴橋ならでは。ここには焼肉やホルモンに加えて、韓国系の食材を扱うお店が軒を並べ、とても活気にあふれた風情が漂っています。駅周辺を取り囲むように賑わう商店街は、まるで大阪版「三丁目の夕日」といった印象もあります。そんな情緒豊かな鶴橋で「だし」にこだわること60 余年、「浜弥鰹節」を訪れました。大阪名物のたこ焼きやお好み焼きにも必ず登場する鰹節は、大阪初のコロカ店としてふさわしい店舗となりました。

 

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香りあふれる鶴橋

この日出迎えていただいたのは、三代目としてお店を支える木村忠司さん。子供の頃から育った鶴橋の街への想いを熱く語ります。「鶴橋では現在、焼肉や韓国料理が有名ですが、実は500店もの食材市場があって、この独特の香りも、多くの食材が混ざり合っているからなんです。そうした街の背景もぜひ知ってもらいたいです。」そんなお話を聞きながらお店に入ると、それまでの空気とは違う“だし”の香りが店内を漂い、不思議と心が和みます。
「“だし”の文化って、やっぱり日本料理の基本なんですよね。鰹節に限らず、いわしでも何でも。その良さをしっかり伝えていきたいんです。」と目を輝かせます。写真を見て気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、この浜弥さん、実はNHKの朝の連ドラ「てっぱん」に登場する浜勝鰹節のモデルになったお店なんです。

 

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鶴橋の「鰹武士」

「だしの素の商品をはじめ、食品加工技術の発達などもあり、本来の鰹節やだしの販売って、ホンマ厳しい状況にあるんですよね」大学卒業後に勤務していた住宅販売会社から浜弥の3代目となった当時を振り返って語ります。「何もしなければジリ貧になってしまうのは見えているので、必死に人の目を引く方法を考えました。その一つがこのスタイルで、戦国時代からの保存食である鰹節と、たくましい武士の男を象徴する“勝男武士”をかけた“鰹武士”として、人々の目を引く服装を実際にやってみたんです。自分は広告塔と割りきって、この姿でどんどん表に出ていくことで、少しでもPRになればと思ったんです。」最初は風変わりで奇異な目で見られることもあったそうですが、結果このスタイルが目にとまり、NHKさんから連絡が来るまでになりました。

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