コロカ事業
富山・引網香月堂の和菓子
- 店舗レポート
「万葉の梅園」ができるまで
1.梅の蜜煮を作る
梅は紀州の「古城梅」を使用します。この梅は肉厚なうえに種にとがった部分がないのだそうです。
「種が入っている和菓子は珍しいんですよ。包装にも種が入っていることを表示しているのですが、万が一口の中で強く噛んでも痛くないようにと思って。」
いろんなところに気配りがされた引網さんの思いに感心しました。
2.梅を白あんで包む
梅は蜜を切り、白あんで包みます。
梅の甘さと白あんの甘さに差がありすぎると、浸透圧によって水分が白あんに移ってしまうそうです。甘さの調整にはこんなポイントもあったのかと驚きです。
3.求肥(ぎゅうひ)を準備する
求肥は練ったばかりの熱々のものを使用します。これを熱が冷めぬうちに小分けにし、粉の上にとり、中身を包むのに備えます。
4.求肥で中身を包む
先に梅を包んだ白あんを求肥で包みます。片手で丸めながらもう片方の手で整えていきます。やわらかくなめらかに動く手を眺めているうちに、つい見入ってしまいました。