コロカ事業
新潟県東蒲原郡阿賀町「山崎糀屋」を訪ねる
- 店舗レポート
質のいい糀づくりを
山崎糀屋では安心・安全で質のいい糀作りのために、材料となる米は厳選された国産米です。
お客さんが持ってくる米も同じ基準で選ぶため、物々交換で持ってこられる米も厳正に確認をします。「お客さんの数は減るかもしれませんが、妥協はできないのよ。」と話します。
また、麹菌は明治元年の創業時から代々受け継がれる、香り高い黄麹菌を使っています。
ある時、窯などの設備を近代化しようと考え、新潟市内の味噌製造の会社を見学して回りました。しかし、納得のいく味を作っている会社が見つからず、昔ながらのまま続けることを決意したそうです。
今も朝の4時半から薪を使って米を蒸し、豆を煮、糀や味噌を作っています。
「工業化したらこの味は出せない。」
という強い思いが語る表情から印象深く伝わってきます。
糀の魅力を伝えていくこと
山崎さんは、糀の魅力を伝えていくことにも力を入れています。
「糀の不思議さはそれぞれの味を引き出してくれること。どんなものにでも合わせられるのよ。」
そう言って、酒かすや砂糖を使わない糀だけで作った甘酒と、キュウリの浅漬け、イカの塩辛、身欠きニシンの糀漬けを試食させていただきました。
甘酒はしっかりとした自然の甘みと旨みが口の中に広がり、ほっと心が落ち着く味。酒臭さはなく、後味もすっきりしています。
浅漬けや塩辛、糀漬けは時を追うごとに発酵が進み、味が変っていくそうで、
「料理を育てる感じですよ。」
と話してくれました。
山崎さんのすべすべお肌
「顔を合わせるからこそ、話せることを大切にしている。」
お客さんには実際に糀や商品を食べてもらうだけではなく、糀の説明や調理法なども説明します。
また、対面で話すことのいいところは「自分の肌も見てもらえるから」と、笑顔で話されました。
「自分がきれいになればみんなも試してみたいなと思うでしょ。」
と言われると、納得です。
僭越ながら山崎さんの肌に触れさせていただきましたが、すべすべしたなめらかな感触には感動を隠せません。
みなさんもお店に伺った時には糀のお話だけでなく、ぜひ、お肌のことも聞いてみてください。