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神奈川・三崎まぐろ漬

 

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東京から1時間で美味しい港へ

京急本線の快特電車をつかまえて、品川駅から約1時間。車窓が街から緑に少しずつ変わっていくのを眺めているうちに、終点の三崎口駅に到着します。そこから京急バスに乗り換えて進めば、日本有数のまぐろ漁港は、もうすぐそこです。

神奈川県三浦半島の南端に位置する三崎港は、日経新聞の「食べ歩きが楽しい漁港ランキング(2012年)」で日本一に選ばれた港。美味しい海鮮料理と、太平洋の暖かな光景が楽しめる場所です。この、都心から気軽に立ち寄れるところに、60年以上前から「まぐろ漬」をつくり続けている老舗、羽床総本店(はゆかそうほんてん)はありました。

 

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跳ねるカジキの看板を目印に

三浦市内に3店舗ある羽床総本店のうち、コロカの対象となるのは、海外町(かいとちょう)にある本店です。京急線三崎口駅の2番バス乗り場から浜諸磯行きに乗り、20分ほど揺られた先の「海外(かいと)」停留所で降りれば、徒歩1分で本店に到着します。

ただし、海外停留所へ行くバスは、2時間に1本と運行数が少ないため、市役所方面へ向かう「三崎東岡」停留所で降りた方が便利かもしれません。こちらの経路なら、数分間隔で運行しています。三崎東岡停留所から羽床総本店までは、徒歩約8分。住宅地を歩くので、地図を見ながらか、あるいは人に尋ねながら行くのが無難でしょう。

車道から逸れた細い通りの向こうにある、鋭い角が伸びたカジキの看板が、羽床総本店の目印です。

 

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自然が生んだまぐろの町

そもそも、なぜ三崎港はまぐろ漁港として有名になったのでしょうか。三崎まぐろ漁の発展には、風光明媚な観光名所として知られる城ヶ島の存在が欠かせませんでした。三崎港からわずか500メートル先にあるこの島が、天然の防波堤の役割を果たしているのです。そのおかげで、港周辺の波がおだやかになり、漁船が接岸しやすい良港になったのです。

この良港に目をつけた漁師たちが、土佐や和歌山など全国から集まってきます。大正11年に、港に魚市場ができました。この頃は八丈島で獲れたまぐろが取引されていたそうです。東京や横浜といった一大消費地がすぐ近くにある事もあって、魚市場は大きな賑わいを見せます。

やがて、漁船の近代化・大型化が進み、昭和初期より三崎港は、全国有数のまぐろ漁港として知られるようになりました。今では、世界中から水揚げされ、マイナス65度という超低温で鮮度を保ったまま運ばれた上質なまぐろが集まる、遠洋漁業基地となっています。

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