コロカ事業
青森・田子町のにんにく
- 店舗レポート
にんにくらしいものを
祖父母がにんにくの生産者で、実家も兼業農家だったという佐藤さん。子どもの頃から、この地のにんにくを食べて育ちました。
「にんにくにはアリシンが含まれ、血のめぐりがよくなったり、免疫力が高まって疲れが取れやすくなったりする効果もあります。私も毎日にんにくを食べているので滅多に風邪をひかないんですよ。」
匂いが嫌いな人もいるため、他の地域では無臭のにんにくを栽培していますが、田子では、敢えて味も匂いも"にんにくらしいにんにく"を食べてほしいと、無臭のものはつくっていません。
「匂いって思い出と強く結びついているものです。田子に来て、にんにくの香りと共にいい思い出をつくってもらえたら」と佐藤さんは話します。
国際交流の拠点として
「ガーリックセンター」ができたのは、約20年前のこと。アメリカのにんにくの産地、ギルロイ市と姉妹都市宣言をしたことがきっかけで、その交流の拠点として今の建物がつくられたのです。国を越えて共ににんにくを盛り上げていこうと、今もさまざまな形で交流が続いています。
姉妹都市締結から今まで、ギルロイ市からは毎年訪問団が訪れるとのこと。最近では、ギルロイ市の高校生の短期留学を受け入れる事業が新たに加わったそうです。
ギルロイ市で毎年7月の最後の週末に行われる、ガーリックフェスティバルを代表して、厳選なる審査により選ばれた「ガーリッククイーン」も毎年来町しているそうです。
逆に、田子の中高生がギルロイ市訪問し、ホームステイをしながら短期留学するプログラムも長年続いており、佐藤さん自身も高校生の頃、このプログラムで留学を体験した一人なのだそうです。
にんにくと国際交流、一見不思議なこの組み合わせが、田子にんにくをさらに活気づけることになったのです。
にんにくまつり
ギルロイ市でもにんにくのフェスティバルが行われますが、田子でも年に二回行われるのが「にんにくまつり」です。10月の初めに行われるものが盛大で、今年はその25周年。昨年は土日の二日間で約7000人が訪れました。田子の人口が全部で約6400人なので、八戸や二戸など、外から人が集まるほどの人気イベントであることがわかります。
田子牛の丸焼きや、バーベキューをにんにくのタレでいただくのが大好評。ガーリックセンターから、車で15分ほどの「229(にんにく)スキーランド」というスキー場のふもとで行われます。前売り券は、田子牛250gと野菜や、にんにくをたっぷり使った焼き肉のたれ、にんにくがセットで2000円です。時期が合えば、是非訪れてみてはいかがでしょう?