コロカ事業
山形・丹野こんにゃく
- 店舗レポート
こんにゃく消費量日本一
「こんにゃくの消費量全国一位」がどの県か、想像がつくでしょうか?実は、こんにゃく芋の主要産地である群馬や茨城県を抜いて、日本でもっともこんにゃくを食べているのは山形県なのです。
山形には、丸いこんにゃくを醤油ベースで煮た「玉こんにゃく」という郷土料理があり、お祭りや運動会、観光地など人が集まる場所には必ず登場します。いわば山形のファストフード。丸い形のこんにゃくは山形独特のもので、子供からお年寄りまでが、大鍋で煮た玉こんにゃくを串にさして食べているのを見かけます。
今回訪ねたのは、そんな山形のこんにゃくを作り続けてきた「丹野こんにゃく」のお店。はたして、日本一こんにゃく好きな地元の人たちに愛される味とは...?
蔵王連峰をのぞむ店舗
コロカの提携店となっているのは、「丹野こんにゃく山形蔵王インター前店」です。山形県庁のそばにあり、店舗の前には雄大な蔵王連峰が広がっています。市街地に近いこともあり県外からのお客さんだけでなく、地元の人たちも多く訪れるお店です。
アクセスですが、東京から山形駅までは山形新幹線で3時間弱。山形駅前のロータリーで山交バスに乗り、15分ほどの「県庁前」で下車します。降りたら、県庁の建物を左に見ながら国道286号線沿いに歩くこと5分。左手に店舗が見えてきます。車の場合は、山形自動車道山形蔵王I.C出口より直進してすぐのところにあります。
こんにゃくの歴史
まずは、身近なようでいて、意外と知らないこんにゃくのおさらいから。こんにゃく芋そのものは、縄文時代に日本に伝わったという説があるほど古くからあったといわれています。室町時代には、武家や公家などのみが食べられる高級食材でしたが、江戸時代になって庶民の口にものぼるようになりました。
こんにゃく芋の栽培では、春に植えた種芋から出た新芋を秋に一度収穫し、冬の間保存しておいて、また春に植えなおすという作業を繰り返します。こんにゃくの原料になるのは、直径30cmほどに育った3年目の芋。寒さに弱くデリケートな作物ため、商業栽培が始まってからは南関東が主要産地になりました。
また、昔は芋をすりおろして作っていたので秋限定の食べ物でしたが、乾燥させて粉にする製法が主流になり、一年中食べられるようになったのです。