コロカ事業

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岩手・花巻のホームスパン

 

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純白の羊毛から生まれるもの

我々が目にした羊毛は、想像していたよりもずっと白く、そして柔らかでした――。今回訪れたのは、そんな羊毛を使った毛織物のお店「株式会社日本ホームスパン」の本社です。

日本ホームスパンの所在地は、岩手県花巻市。童話作家・宮沢賢治の出身地として知られる土地でもあります。東京から東北新幹線で約2時間45分。JR新花巻駅に向かいます。新幹線のホームを出ると、左150mほど先に別建物でJR釜石線が見えます。ここから乗り換えて下り方面へ快速で1駅、土沢駅が同店の最寄駅です。

自動車で向かう場合は、釜石自動車道を東和ICで下り県道39号線を北上。突き当りを左折して県道43号線に入って約350m直進。クリーニング店の前でさらに左折すれば約100m先に同店の看板が見えてきます。

 

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銀河鉄道の街へ

JR土沢駅は、宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』で始発駅として描かれた駅とされています。同作では、銀河鉄道が「銀河ステーション土澤停車場」から出発しているのです。そんなロマンあふれる駅を出たら、正面の道路を約100m直進。左折して県道222号線を直進するとやがて43号線に入りますが、さらに直進し計約850mを歩きます。

......と、道路が坂道となって上り始める地点で左手にクリーニング店(星光舎かぶら店)が見えてきます。ここでさらに左に折れてゆるやかな坂を上って行けば、約350mで「日本ホームスパン」の大きな看板があります。看板が指すように右の道をさらに登れば、今回のコロカ店「株式会社日本ホームスパン」に到着です。

 

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産地の隣にコロカ店

日本ホームスパンの本社は、実際に織機(しょっき)を動かす工場部分が大きく、外見からはお店であることが、わかりにくいかも知れません。

しかしながら、正面入り口を開けるとすぐ、ストールやマフラー、手ぶくろ、そして財布やカード入れといった製品の数々が、まさに「産地」のすぐ隣で販売されています。誰もが知るフランスの有名ブランドや、国内の著名なブランドからも注文が入るそうです。

我々を迎えてくれたのは、菊池久範(ひさのり)さん。同社の「営業」担当ですが、自身もデザインをしたり、糸を染めたりと工場に出て作業をすることも多いのだとか。「まず工場を見ていただきましょう。うちではどんなことをやっているか、理解していただきやすいと思います」。というわけで、さっそく工場内へ入ります。

ちなみに、同店では平日なら基本的にいつでも見学を受け付けているのだとか。「大きな工場ではないので10人以上の多人数では難しいですが、1人でも見たいという方がいらっしゃれば、案内しますよ」。

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