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技術ブランド『COLOPL Creators』設立からひも解く、コロプラの技術検証の歴史

  1. 取締役

    池田 洋一

    2012年コロプラに入社。エンジニアとして多くのモバイルゲームの開発に従事し、2020年に取締役に就任。本年1月にリリースした『MONSTER UNIVERSE』のプロジェクトリーダーも務める。

  2. テクノロジー推進本部 技術研究部 部長

    秋友 覚

    2014年コロプラに入社。エンジニアとして各タイトルの開発・運用に従事し、現在は全社横断的な技術サポートを行う組織の部長を務める。

2023年1月、コロプラのクリエイターが開発を進めている最新技術を届ける新ブランド「COLOPL Creators」が設立されました。アプリ第1弾『PRINCIPLES』もリリースされ、ブログやSNS、イベント・セミナーへの登壇などを通じて、積極的に情報発信を行っています。
今回は、「COLOPL Creators」設立の背景から、コロプラの技術検証に深く携わってきた2人のインタビューを通して、その歴史をひも解いていきます。

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今回「COLOPL Creators」設立についてお聞きしていきたいのですが、その前に、お2人が初めて一緒に仕事をしたのはいつ頃ですか?

池田 『ドラゴンプロジェクト』(2016年6月リリース)の開発中だったよね?


秋友 そうですね。僕はそのとき『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』のチームにいて、周年施策の対応が終わったその日に、当時の上長から「いまからドラプロに異動して」って言われて(笑)。


池田 ドラプロも開発が大変な時期で、誰かチームに入れたいと当時の取締役に相談したら「秋友さんだ!」ってなったんです。


秋友 引継ぎして数週間後に異動って話は聞いてたんですけど、まさか当日とは思わなかったです。


池田 いまのコロプラからは考えられないようなことがたくさんあったよね(笑)。ドラプロだけではなく、当時、技術的な問題から開発がなかなか進まないタイトルがいくつかあったんです。中長期的に見て、このやりかたを続けていくのは会社としても、メンバーにとっても良くないと思っていたので、技術的課題を解決するためのチームを作りました。技術的な課題を解消して開発がスムーズに進むことが目的だったので、チームを作ったときに「このチーム自体が、最終的になくなることが目標」と言ったんです。

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秋友 それ覚えてます。このチームが不要になるときは、つまり、すべてのタイトルが技術的な意味で詰まらなくなってスムーズに進行できるようになったときってことですよね。


池田 そうそう。チーム始動からタイトルの技術面でのサポートに入っていって、技術的課題で開発が止まってしまうことが段々と減っていきました。そのタイミングで、課題解決のために様々な技術検証を積み重ねてきた知見のあるチームをなくすのはもったいないなって思って。なので、これまでの「顕在化していた課題を改善するためのチーム」から「先端技術を研究したり先を見据えた検証もできるチーム」にしようと思って、秋友さんにチームをお任せしました。


秋友 それが2019年くらいでしたね。そこからは、技術的なサポートを継続しながら、最新技術の検証もする部署として、現在は「技術研究部」という部署になっています。


池田 だから「COLOPL Creators」は秋友さんが作ったんだよね。僕は全然関わってないです(笑)。

「COLOPL Creators」設立を含め、先端技術の検証はいつ頃、どのようなきっかけから始まるのですか?

秋友 「COLOPL Creators」は最新技術を届けるために設立したブランドで、設立のきっかけは、2021年の終わりに「社内外に対して技術ブランディングをして魅力付けをしたい」という池田さんの言葉でした。そこから、技術デモアプリをつくることを考え、2022年のはじめには企画書をメンバーに共有して「やろう!」と。
技術検証も同様に、基本的には池田さんからスタートするイメージです。「なんかやれることないかな?」と大枠の課題をもらったり、特定の技術の検証依頼だったり。アート部門とエンジニア部門のマネージャー同士が交流して取り組みを考えようという会から、社内向けにGame開発Tipsをつくったりしたこともありましたよね。

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池田 技術デモを作ることを聞いたときは、「いいね」とだけ言った気がする。基本的に僕は部長のみんなに任せているので細かく言うことはないけど、最初に決めたことやブレてはいけないところを途中で諦めそうになっていたら「それは違う」「それがやりたかったことなの?」と伝えています。


秋友 池田さんはスキームを作るのがうまいし、ゴールまでちゃんと見えているんだと思います。各部門の役割とか目的がしっかり明確化されていて、進めるべき方向性が違ったり出来ていない部分があれば池田さんが要所要所で締めてくれる感じです。部長陣に裁量が与えられているので、僕自身もメンバーに裁量を持たせて進められるんですよね。

部長陣はじめ、メンバーも裁量をもって動いているんですね。

池田 技術検証について大枠の方針は僕からだとさっき秋友さんが言っていたけど、実際のところスタートはメンバーからだったりするんだよね。「こういう技術使えるかもしれないです」って直接メッセージが来て、「じゃあちょっと触ってみたら」と許可を出して......。最終的な決裁権限は僕だけど、細かいアイデアはメンバーから上がってくることもあります。


秋友 確かに!僕のところに連絡が来たときは「池田さんに聞いとくね」って返してます(笑)。池田さん、昔から時間があるときにはフロアをふらっと歩いてメンバーとコミュニケーションをとってきたから関係値も出来てて、そういう連絡もしやすいんじゃないですかね。


池田 ちょっと触ってみて実際に使えそうな技術だと分かったら検証に入るのですが、すぐにコロプラで運用・開発しているタイトルに組み込めるものだけではなく、今後きっと必要になるというものもあります。


秋友 池田さんが昔から言っていたことですが、「何か起きたときに始めるのではなく、事前に検証をしておく」というところが、いまの技術検証チームのすべての根幹になっているんですよね。


池田 これまでゲームを作って来てずっと思っていたのですが、必要な時に技術検証しはじめると対応が遅くなるので、必要な時にそれが使える状態で持っておけるようにしたいんです。スマホゲームは技術的にコンシューマーゲームが歩んできた道を辿ってきています。今後は、コンシューマーでやってきた当たり前のことをスマホに落とし込んでいくときに何が必要になるか、と考えると次のアクションが分かりやすいと思います。

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「COLOPL Creators」という技術ブランドの存在は、クリエイターにとってどのようなものですか?

秋友 ユーザーさまの反応も含めて、自分たちの技術と成果物を客観的に見れる良い環境だと思います。みんなブログの執筆にも積極的ですし、SNSの反応を見て喜んでいるメンバーも多いです。


池田 どんな会社であれ、永続的に精度が高いものをとにかく早くリリースすることは難しいと思うんです。それでも、技術の歩みは止まってくれない。技術力を常に向上させないと会社に未来はないので、技術を積んでいけたり、その発信を続けられる「COLOPL Creators」という土壌を作れたことはよかったと思います。


秋友 さきほど池田さんから話があったように、コンシューマーで使われているような技術を入れていったり、さらに先端技術の研究を進めて引き出しを増やしていきたいと思います。もちろん、最終的にはタイトルに貢献できるものにしたいです。社内からも技術デモ『PRINCIPLES』のコードが見たいとか、具体的な技術が知りたいという声や、ライティングや物理表現に対して「スキルアップのために相談したい」というような依頼も上がっていますし、実際にタイトル側に検証した技術の組み込みにもいっています。テクニカル的に要求されるものは高くなりますが、ブートキャンプとかもできるのかなって。


池田 面接のときとかに驚かれる方が多いのですが、こうしてタイトル側と技術検証側でスムーズに連携していることはコロプラの大きな特徴だと思います。


秋友 そうですよね、僕も入社面接のときに池田さんに聞きましたもん。そのときに、あくまでアウトプットすることとか手触りとかを大切にしているって話を聞いて、入社後にその言葉通り相談しやすい関係性を実感しました。

最後に「COLOPL Creators」の今後の目標を教えてください

秋友 引き続き先端技術の検証は行っているので「COLOPL Creators」というアウトプットできるブランドと、ブログ・SNS・セミナー等での発信を強化して、社内外でブランディングしていくことでメンバーのモチベーションも高めていきたいです。


池田 「COLOPL Creators」設立以前から、技術の発信に関してはすごくこだわってきて。例えばセミナーやカンファレンスに登壇するときは、聞きに来てくれた人にとってちゃんと意味のあるものにしたいんです。セミナー枠申込のタイミングとか、発表できる情報のタイミングとか、難しいことも多いんですが、今後もそのスタンスは変わらずにいたいと思っています。


秋友 発信に関しては、セミナーでもブログでも、もともとの主旨や目的からブレないようにというのはメンバーにも徹底しています。


池田 引き続き細かく指示を出すことはしないけど、「COLOPL Creators」では"使える技術"をしっかり作ってほしいかな。


秋友 そうですよね。あくまで最終的にはタイトルで"使える技術"に落とし込むことが大事だなと思っているので、これまでと変わらずタイトル側が抱えている技術的な課題など、気軽に相談をもらえるようにしたいです。


池田 あとは「がんばれ」って感じ(笑)。


秋友 「がんばれ」(笑)。それだけ信頼されているってことなんだなと思っています!


池田 そういうことだね!

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