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ノイン
にへにへ~?
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リアラ
あ! ノインさん!ちょうどいいところでにへにへしてますね!
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リアラ
こちら、懐かしの魔法使いさんです。女神様に許可を頂いて、お部屋にご案内よろしくお願いします。
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リアラ
リアラたちは、雲かきがあるので。
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マーガレット
天使だけど、雲かきがあるので!なぜかあるので!
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リアラ
それでは、またあとでお喋りしましょう!
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リアラとマーガレットはぺこりと頭を下げると慌ただしく宮殿の外へ飛び出していった。
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ノイン
にへ。にへにへ。
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ノイン・ケーラ。大賢者と呼ばれる星術士の少女。
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ノイン
にへ~?
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確か、前に会ったときもにへにへ言ってはいたが普通に会話が成立した気がする。
なにか、あったのだろうか。 -
ノイン
にへにへ~?
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にへにへ、と君は答えた。
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ノイン
にーへにへ! にへっへ?
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にへにへに~へ。
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ノイン
にへ? にっっっっっへ!
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にへっ! に~へにへ!?
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ノイン
なに言ってるかわからないよ。
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ノインは突然真顔になった。
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ノイン
なえなえ~。
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なえなえ~と君も言った。
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ウィズ
キミ、やめるにゃ。そんなにへついた弟子に育てたおぼえはないにゃ。
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暖かな室内に入った安堵からだろうか。ついついにへついてしまった。
君はだらしなくにへつくのをやめて、ノインに事情を説明する。
事情といっても、前回同様この異界に飛ばされてしまった程度のことだが。 -
ノイン
なるほどね~。フラクタルは出かけてるよ。戻ってくるまで、お部屋でお休みしてるといいよー。
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ノイン
サフィナ様の許可は……いらないよね~。だって黒猫の人、星彩の儀を成功に導いた功労者だもんね。顔パスだよ。
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ウィズ
女神様に挨拶しなくていいのかにゃ?あとで怒られないか心配にゃ。
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ノイン
さっそくお部屋に……あ、その前にー、ティールームでお菓子でもどう?にへにへ~なお菓子が焼きあがったところだよ。
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ウィズ
それはにへにへ~にゃ!
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ノイン
見つからないように、静かに移動しないとダメだよ。
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ノインが周囲の様子をうかがいながら、君たちを手招きする。
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ヒカリ
こらノイン! おやつの時間はまだよ!
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ノイン
げー、ヒカリに見つかった。盗み食いじゃなくてー、お客様にお茶とお菓子を振る舞おうとしただけだよ~。
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ヒカリ
お客様なんて嘘ばっかり……って、え!?魔法使いさん!?うわー! 久しぶりー!
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また御厄介になります、と君は頭を下げる。
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ソラナ
ちょっとヒカリ。まだ掃除は終わってないのに……わ!?魔法使いさん!
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たくさんの本を抱えていたソラナが、君を見た拍子に驚いて転んでしまった。
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ヒカリ
ソラナったら大げさだねー。
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ヒカリが笑いながらソラナを抱き起す。
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ソラナ
だって魔法使いさんがいると思わなかったから。
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ヒカリ
しかし魔法使いさんはいい時期に来るねー。前回は星彩の儀でしょ?今回は聖夜の祝祭だもんねー。
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ウィズ
聖夜の祝祭ってなんにゃ?
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ソラナ
聖夜の祝祭というのはですね――
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ソラナ
冬の、最も空気が澄んだ夜に、大切な人と楽しい時を過ごしながら、星に感謝する日なんです。
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ヒカリ
おいしいものを食べたり、歌を歌ったりね。
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ノイン
プレゼントもあるよ~。
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みんなの説明を聞く限り、クエス=アリアスの聖夜とそう変わらない行事らしい。どこの異界にも似たような文化はあるようだ。
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ソラナ
でも、下界の祝祭と違ってですね……。エークノームにおける聖夜の祝祭は、ちょっと変わっているんです。
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ノイン
にへっ!
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突然、ノインが鋭い声をあげて君の後方を指さす。
ノインの指先を辿ると、回廊の奥に魔物がいる。
どうして宮殿内部に魔物がいるのだろう。 -
ヒカリ
これが……今年の〈試練〉かな。
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ソラナ
ついに、〈試練〉が始まるのね。
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ヒカリ
ほんと魔法使いさんはいいタイミングで来るね。今回も頼っていい?魔物たちを追い払うの手伝って!
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話が見えてこないが、君はカードを構えて魔物と対峙する。
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続きは
「聖なる空のエステレラ2 星に捧げる聖夜の物語」
本編にてお楽しみください