響命クロスディライブACT2
「プロローグ」
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君は難しい顔をしていた。
頭がもやもやして、気分がすっきりしない。
キミ、どうしたにゃ? 悩みでもあるのかにゃ?
どうやら師匠に隠し事はできないようだ。
君は頭がもやもやして落ち着かないということをウィズに伝えた。 -
ウィズ
そういうときは整理整頓をするといいにゃ。
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ウィズ
ついでに掃除もしてほしいにゃ。この部屋は少しほこりっぽいにゃ。
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ウィズは顔をしかめて部屋の中を見回す。
単に掃除をさせたかっただけかもしれない。とはいえ、ちょうどいい気分転換になりそうだと思い、君は荷物を解いて整理整頓を始める。
クエス=アリアスで、あるいは別の異界での冒険で手に入れた品々。
そのひとつひとつに、思い出が詰まっている。
そんな中にあって、ひと際異彩を放つ腕輪のような機械に触れる。
ディライバーだ。
懐かしいにゃ。接近戦 にゃ!了解 にゃ!
ウィズはひとりでクラックハンド隊ごっこをしている。
君も懐かしい気持ちに浸る。それがいい気分転換になって頭もすっきりした……かと思いきや、もやもやは治まらない。
それどころか、もやもやとした違和感は増していき、思いが募っていく様はまるで誰かと響き合っているようで……。 -
ウィズ
キミ、あれを見るにゃ!
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ウィズの手が指し示す先には、強い魔力を放つ虹色の光が見える。
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ウィズ
これは、あのときの……。
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心の準備をする間もなく、君とウィズは謎の光に飲み込まれた。