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熊本県阿蘇郡小国町「山のいぶき」を訪ねる

 

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阿蘇の秘湯・黒川温泉

博多から高速バスに乗り2時間40分。博多-日田(ひた)と高速を走り、山間部に突入し阿蘇の山々を右手にみながら走ると、目的地「山のいぶき」がある黒川温泉に到着です。

黒川温泉バス停留所を降り、道沿いに5分程度歩くと、「山のいぶき」が併設されている「自然薯(じねんじょ)料理 やまたけ」の看板が見えてきます。

今回は「やまたけ」で、自然薯料理をいただきながら、「山のいぶき」で販売される「高村武志(たかむらたけし)牧場」の牧場主・高村武志さんにお話をお伺いしました。

 

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山吹色の牛乳

「まずは、これをどうぞ。」高村さんが、そういいながら出してくれたのが「山のいぶき」で販売されるご自身の牧場で作られた牛乳でした。

普段飲んでいる牛乳より色が濃く、黄色みがかったような色をした牛乳を早速一口飲むと...何とも言えない、濃厚なうまみと、普段の牛乳からは感じられない甘さに、これが牛乳?と疑いたくなるような衝撃を受けます。

「これがうちのジャージー牛の牛乳『山吹色のジャージー牛乳』なんです。」はにかむ笑顔で木訥な話し方ながら、高村さんの言葉には自信が伺えます。

話は牧場のある南小国町(みなみおぐにまち)に隣接する、50年前の小国町にさかのぼります。

 

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ジャージー種との出会い

代々農業をしていた高村さんの家がジャージー牛を飼うようになったのは、武志さんで三代目だそうです。

祖父の時代に、当時の町長が農業に安定収入をもたらすために、酪農を勧めたのがすべてのスタートでした。

気候と山間部の傾斜地という条件から、搾乳量が多いホルスタイン種ではなく、ジャージー種が導入され、最盛期では農業兼任を含めると500軒ほどが酪農をされていました。

高村さんの家でも当初は同様の小規模な酪農と野菜の兼業でしたが、後を継ぐ高村さんが酪農一本で働くことを決意し、大きく方針転換したのでした。

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