コロカ事業
沖縄県国頭郡金武町「金武酒造」を訪ねる
- 店舗レポート
鍾乳洞が持つパワー
金武酒造には、古酒のボトルキープという仕組みがあります。
これは、1升の古酒を購入し、自分の名札を掛け、5年間、瓶ごと鍾乳洞において熟成を待つというものです。
キープした古酒は5年後に取りに行くか、送ってもらうか、さらに5年の熟成を継続するかを選べます。
結婚や子供が生まれた記念などに利用される方が多いそうですが、利用されるお客さんはたいてい、何らかの願いや思いを込めてボトルをキープし、いつか開ける日が来るのを楽しみに待たれるそうです。
このみんなの願いが、熟成を促進させているのかもしれませんね。
金武鍾乳洞の古酒蔵へ
食事を終えた我々は、古酒蔵見学に出向きました。
地下30メートルに位置する鍾乳洞は、階段を下りるたびにひんやりとした空気の密度が増えていくのを感じます。鍾乳洞の中は約17℃で一定の気温なのだそうです。
照明に照らされて薄明るい洞内は、水が滴り落ち、小さな水たまりがここそこにできていました。
階段から続く通路は中間あたりまで約120m続き、両脇には大きな樽と棚が並んでいます。
シーンと静まりかえった洞内に、我々の足音が響く中、ただひたすら熟成していくのを待つ約1万本の一升瓶が並ぶ光景は圧巻です。
それだけの人の願いや思いが詰め込まれた古酒に囲まれると、なんだか元気がもらえるような気がしてきます。
まだある!ひらめき
2000年、イギリスに滞在していた豊川さんの出会いが新たなひらめきのきっかけになります。
滞在期間中は、ウイスキー蔵などの施設を積極的にめぐったそうです。そんな中、たまたま食べたパッションフルーツが運命の出会いでした。
様々な果物が味わえる沖縄に住んでいた経験から、イギリスで食べる果物はどれも物足りないと感じていました。そんなときにふと食べたパッションフルーツは、沖縄の味にそっくりでした。
また、振りかけることで全てに勝るパッションフルーツの強い芳香こそが、当時流行の兆しを見せていたものの、特有の匂いが気になるもろみ酢に勝つのでは? とピンと来たそうです。
帰国して早々、そのひらめきは商品開発に生かされ、業界初のパッションフルーツ入りもろみ酢の誕生に至りました。
その後大きなブームとなったもろみ酢ですが、豊川さんの開発したパッションフルーツ入りもろみ酢は、香りよく飲みやすいとの支持を受け、ブームが落ち着いた今でも変わらぬ人気を誇っているそうです。
パッションフルーツ入りもろみ酢は、「長楽」の田芋膳にもついてきますので、そこで食してみるのもいいかもしれません。
沖縄ゲットも可能
我々が旅した路線バスでは、うまく位置登録すると沖縄本島のスタンプをほとんど取得できます。キャリアにもよりますが、沖縄ゲットも可能です。
また、首里城の置物や中城城の置物などのお土産も購入することができます。
バスではなく、レンタカーで沖縄を楽しむ方も多いかと思います。その場合は、決して運転しながらの位置登録はしないようお願いいたします。
また、沖縄に行く際に飛行機を利用される方はファーストクラスを設置すると、移動費の支払い率が増加しますので、ご利用ください。