コロカ事業

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藤桃庵のジェラート


 

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今の子どもたちに...

なぜ、そこまで苦労をして無肥料低農薬での栽培にこだわりを? 最後に梓さんにそう尋ねると、こんな答えがかえってきました。

「やっぱり身体のことが大きいですよね。私たちにも子どもが居ますが、今の子どもたちは、病気を食べているようなものだって言われるほど、添加物の多いものを当たり前に食べています。ある知人がこんなことを言ったんです。今お店に置いているみかんジュースは、果汁100%といったって香料や砂糖で味付けられたもので、本物のみかんの味じゃない。本当の味を知らないってすごく哀しいことだよねって」。

だからこそ、梓さんは「藤桃庵」でつくるジェラートは、なるべく本物の果物の味がするようにとの思いでつくっています。

 

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果物の香りをそのままに

フレッシュな桃の食感をふんだんに味わってほしいと、はじめは練り込むタイプだった桃のジェラートも、桃のごろごろ感を残すジャムとミルクアイスのミックスしたものに改良。低温殺菌牛乳を使用した「桃みるく」は大好評です。すももソルベはさっぱりと爽やかなものに仕上げました。

「ほかにも、メロンやマンゴーなどは近くで採れる新鮮なものを素材として使っています。和歌山は果物が豊富なので、季節によっていろんなものをつくれます。イチジクやみかん、リンゴもありますし」

訪れる季節によって違う味が選べるのが楽しみです。それぞれ淡い果物の色をしていますが、香料や着色料などは一切不使用。添加物に頼る必要がないほどに、本物の果物の香りと味のするジェラートは、平日でもお客さんが絶え間なく訪れるほど人気。自然なものが一番おいしいことに、多くの人たちが気付き始めているのかもしれません。

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