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  1. 甲信越・東海・北陸地方一覧

伊豆のミルクプリン

 

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伊豆と牛乳の意外な関係

三島から、旅情あふれる単線の伊豆箱根鉄道で修善寺へ。駅前からバスに乗り山道を西伊豆へと向かう途中に「手づくり菓子工房 グリーンヒル土肥」があります。ここは、伊豆の牛乳を扱う大木乳業の直営店。実は、伊豆と牛乳には歴史的な関わりがあることをご存知でしょうか。

1856年、伊豆下田・玉泉寺に米国総領事館が開設されます。その初代総領事のハリス氏は、なんと大の牛乳好き。日本でも牛乳が飲みたいと探すのですが、当時の農家は牛を飼っていても牛乳を飲む習慣がなく、なかなか入手できませんでした。

ハリスが体調を崩したときに、薬用と称してやっと近郊の農家から牛乳を調達。これが日本で公式に牛乳の売買が記録された最初とされ、伊豆下田には“牛乳の碑”が建てられています。その後、伊豆地方で本格的に乳牛飼育が始まったのは、明治14年頃といわれています。

 

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西伊豆への玄関口

さて、西伊豆へと向かう国道136号線沿いにあるグリーンヒル土肥は、ドライブインのお店です。車で訪れる場合は三島から国道136号線を土肥松崎方面へ約50分、修善寺からは約30分のところにあります。緑に囲まれた山道を走り、小嵐トンネルを抜けるとすぐ左手が店舗。道路の右手には海が広がり、テラス席から見える景色は見とれてしまうほどです。

マイカーで訪れる人のほうが多いそうですが、今回はバスを利用しました。伊豆箱根鉄道・修善寺駅から、東海バス土肥松崎行きで40分ほどの大平バス停で下車します。お店はバス停からすぐ。バスの本数は多くないので、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。

 

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伊豆の酪農と大木乳業

お店に着くと、笑顔で迎えてくれたのは代表取締役の大木清司さん。長身で落ち着いた雰囲気とは裏腹に、明るい人柄でユーモアたっぷり。「あはははは」と楽しい笑い声がお店に響きます。

大木さんの曽祖父である清七さんは、明治30年ごろに地元で乳牛を飼い始め、牛乳の販売を始めたそうです。父親・一清さんの代になり、学校給食への牛乳納入を開始。大木乳業株式会社を設立しました。清司さんが子どもの頃に牛は手放してしまいましたが、いまも伊豆の酪農家さんたちから牛乳を集めています。

「伊豆の夏は涼しいから、暑さに弱い牛には気候が合うんだね。普段は牛舎で飼っているけど、搾乳が終われば山の放牧場でのびのびと休ませる。きれいな水や空気のおかげで、いい牛乳ができるんじゃないかな」と大木さん。地元の牛乳を使っているため、搾乳してからすぐ、新鮮なうちに加工・販売できることもおいしさの理由です。

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