コロカ事業

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福井県吉田郡永平寺町「幸家」を訪ねる


 

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豆腐料理の数々

「春うらら御膳」は、豆腐田楽やごま豆腐、おからの和え物、がんもどきの煮物などの豆腐料理が並びます。
料理それぞれに工夫がなされており、飽きさせることなく、大豆の持つ魅力と可能性を堪能できます。また、精進料理を現代風にして、多少の肉や魚も使われておりますが、これはお客様により食事を楽しめるようにとの思いから。
もちろんデザートも大豆です。豆乳を50%使用した豆腐生チョコレートは、濃厚ながらすっきりとした後味。

どのメニューもお客様の意見を聞き入れ、スタッフ全員で味見をして改善を重ねながら、新メニューの開発に常に取り組むそうです。

 

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豆腐作りへの思い

食事を終え、幸家の豆腐などを製造している幸伸食品の本社へ移動し、久保社長に豆腐作りへの思いを伺いました。
「人間みんなが思うこと、『健康』と『幸せ』がうちのをテーマなんですよ。」
それが開口一番の言葉です。
健康志向の高まりを見越し、精進料理が発達した文化ときれいな水が流れる土地で、人々の健康と幸せを考えて始めた豆腐製造業。
社長自ら昼夜を徹して原料の選定や作り方の開発に取り組み、かつては「いい豆腐をつくる想いで大豆の袋を抱いて工場で眠る毎夜」だったそうです。

 

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徹底的な素材選び

豆腐作りの命でもある水は、永平寺町の地下深くにある複数にわたる岩盤の層の下からくみ上げたもの(お清水)を使用しています。
法律の関係上、殺菌が必要なのですが、塩素などの薬品を使うと味が落ちるため、ろ過と特別な紫外線殺菌によって、味を落とさないよう気をつけているそうです。
また、ごま豆腐に欠かせないごまは鹿児島県産のものを独自にブレンド、葛は老舗和菓子店で使用されるような、国内最上級の吉野本葛が使用されています。

 

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すべてにこだわりを

幸伸食品の食品作りは、素材だけでなく、その製造環境にも細かな配慮がなされていました。
工場の屋根を二重にして温度と湿度を一定に保ち、空気清浄機で空気の流れをコントロールするなど、徹底した安心・安全な食品作りを行っています。
また、国際特許を取得している特殊な凍結設備を導入して、味を落とさずに貯蔵し、解凍時に作りたての味を再現することにも挑戦しています。
さらに、社内には大学の研究室と同様な設備も用意され、新しい商品開発型企業を目指しているそうです。

 

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