コロカ事業
愛知県名古屋市中区「山中羊羹舗」を訪ねる
- 店舗レポート
季節を楽しめる羊羹
お店の名前にもなっている「羊羹」についてもお伺いしました。
お店で製造している練羊羹は、小豆と寒天、砂糖で作られます。小豆は北海道十勝産、寒天は岐阜県山岡町産のものを、強度や溶け口を指定して仕入れているそうです。
これらの材料から、夏には冷やして召し上がっていただく鼈甲羹(べっこうかん)や水羊羹、秋にはむし栗羊かんなども作られ、季節を感じる商品が店頭を賑わします。
これからの季節に楽しみたい鼈甲羹は、寒天と砂糖で作られる半透明の錦玉羹(きんぎょくかん)の中に、小豆と黒糖からなる黒糖羊羹が浮かび、名前の通り鼈甲のような見た目が非常に涼しげです。
和菓子で感じる季節というのも、楽しいですね。
新しい挑戦
山中羊羹舗では、期間限定で販売される「フルーツ大福」もぜひ味わってほしい一品です。
新鮮ないちご、リンゴ、バナナ、生クリームとあずきを羽二重餅で包んだものが冷やして販売されており、小豆の甘さとフルーツのさわやかさ、生クリームのなめらかさが口の中で絶妙に混ざり、なんとも幸せな気持ちに包まれます。
最初は作るべきか迷ったそうですが、若い人が多い大須には合うのではと、試作を繰り返し製品化にこじつけたとのこと。
毎日のように試作品を食べさせられたころは大変だったと、俊彦さんは笑います。
今では、最盛期には1日700個近く販売されることもあるそうです。
※残念ながら、フルーツ大福はコロカ対象商品ではありません。
大須のみどころ
山中羊羹舗が位置する大須商店街は、「人が集まる名古屋の下町」として成長を遂げてきました。
芝居小屋や映画館が並ぶ芸能の町であった時代をはじめ、家具職人が集まる家具の町、家電取扱店が並ぶ町として脚光を浴びた時代もありました。
そんな変遷を経て、現在は、歴史的な商店から、お洒落な古着屋、屋台風の台湾料理やブラジル料理も楽しめるといった、日本の歴史だけでなく異国情緒も味わえる商店街となっています。
見どころが多い大須商店街、山中羊羹舗では商店街の散策マップをお渡ししていますので、是非大須を訪れた記念に周辺散策をお楽しみください。