コロカ事業
東京都江東区「門脇硝子加工所」を訪ねる
- 店舗レポート
自分の信じる道
下請け中心の日々を送りながらも健二さんはお客さんと直接接することのできる販売を諦めていませんでした。
そして、その機会はひょんなきっかけで訪れたのでした。
江戸切子が売れない時代の影響で、下請け仕事自体が減少しました。逆にそれは健二さんにとって、初心に立ち返り販売を始めるチャンスであると考えました。また、出会いも重なりデパートの催事に出店できるきっかけも得ました。
自分の信じる道をひたすら見据えて働いてきた日々がこのチャンスとなったのかもしれません。
二代目の思い
裕二さんは小さい頃から慣れ親しんでいた江戸切子を、自ずと自分の道と決めていたそうです。
父・健二の元を離れ、数年間外で修行をしたあと一緒に江戸切子を作り、若手の中でも中堅層になりました。江戸切子の業界の中では同年代は多いものの、その下の若手世代が非常に少なくなっているそうです。業界全体としては元素材のクリスタルグラスを作る会社の廃業が続き、素材入手が困難になり、仕事量自体も激減しています。結果として、若手育成の機会が失われ、職人の高齢化が起きているのだそうです。
そのためにも、少しでも江戸切子にみんなが触れる機会を作りたい。その思いで、今回コロカでの提携というお話をいただいたのです。
江戸切子の製造工程
ここで江戸切子の製造工程を教えていただきました。大きく分けて5段階の行程に分かれます。