コロカ事業

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台東区浅草 「壱番屋」を訪ねる


 

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近代仲見世と共に歩んだ壱番屋

壱番屋の創業は明治17年。近代仲見世の基礎となる煉瓦造りの建物が造られた明治18年とほぼ同時期であることから、壱番屋の歴史は仲見世の変遷と共に歩んできたといっても過言ではありません。
熊手・絵馬・破魔矢などを扱うお土産屋として商売を始め、東京オリンピックの時代には、外国の選手団の訪問を受け、その後「かりんとう」を関東で初めて扱うなど様々な商売をされてきました。

 

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現在のせんべい屋の業態となったのは40年程前、現在店長を務める若旦那の飯田隆夫さんで創業から4代目となります。
「祖父は不況に強い食べ物として、せんべいを選んだようです。」と、町会のみこし青年部長を勤めたこともあるお祭り好きの江戸っ子、若旦那・隆夫さんは語ってくれました。
多種多様なおせんべいを作る壱番屋。その壱番屋のこだわりを隆夫さんからお聞きしました。

 

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契約農家の米とこだわりの工場

壱番屋では60種程もあるせんべいを作っていおり、唯一の原料となるお米は、特定の農家と契約して仕入れるというこだわりをお持ちです。
せんべいの材料だけで年間250俵(1俵60kgのため15t)もの「あきたこまち」を使っているそうです。
仲見世店頭で焼かれているのは、シンプルな醤油せんべいです。うす焼きだと一時間で700~800枚、厚焼きだと350~400枚焼き上げるそうで、繁忙の最盛期となる正月/ゴールデンウィークには一日一万枚焼くこともあるそうです。

 

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手焼きせんべいで重要なのは、「火炉(ホイロ)」と呼ばれる、せんべいの生地を焼くまえに熱をかける工程です。
せんべいの水分を調整し、サクサクとした食感と適切な堅さを作るために必要な、湿度や温度に併せて繊細な作業を必要とする、大変難しい行程です。

現在商品として取り扱う60種類にも及ぶ様々な味のせんべいは、時代と共に常に新しい味を模索されている結果とのこと。
こだわりのせんべい生地を、味ごとに加工の得意な工場へ依頼し、様々なせんべいが作られているそうです。

 

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工場毎に、得意とする方向性があるため、工場にあわせて新しい味の開発するという、職人同士が切磋琢磨する姿に感じ入りました。

店で人気の黒こしょうせんべいには、コシヒカリを使うなど、「たかがせんべい一枚、されどせんべい一枚」といった細かなこだわりが見受けられます。
焼きたての醤油せんべいを片手に浅草寺の境内を歩きつつ、雷おこしへの思いを語っていただきました。

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