コロプラの「面白いゲーム作りに参加するQA/品質管理グループ」とは
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Y.S
2015年12月中途入社。
技術統括本部 品質管理グループ マネージャー -
H.K
2018年4月中途入社。
技術統括本部 品質管理グループ
コロプラのスマホゲームの品質管理をほぼ全て担当しているという、「QA」こと品質管理グループ。"アプリが落ちる"、"表示がおかしい" といったゲーム進行の妨げになる不具合の発見・修正や、ゲームバランスの調整をしていくポジションになります。
これだけ聞くと、"日々ゲームのテストプレイをしているチーム" といったイメージが浮かぶかもしれませんが、「実際にプレイする時間はかなり限られていて、通常は開発チームとの相談、外部協力会社との折衝、品質管理業務のKPI策定/改善提案/実施などをしている」とのこと。
現在、恵比寿の開発チームと、田町のサテライトオフィスで働く約80名のテスターさんと一緒に仕事をする「新メンバーを募集中」ということなので、具体的な業務内容から求める人材像、必須スキルまで聞いてきました!
異業界の方も大歓迎! 「面白いゲーム作りに参加する品質管理グループ」とは
現在、新メンバーの方を募集中ということですので、まずはお二人が前職で何をされていたのか、というところからお話しいただけますか。
Y.S 僕はコロプラに入社する前は、今いるエンタメ業界とは全然違うところで仕事をしていました。直近では健康食品の通信販売会社に5年ほど在籍していて、そこではWebマーケターとコールセンターのセンター長をしていました。新規のお客様にお申し込みいただくところから商品ご購入後のサポートまでを一貫して行い、売上最大化を図るという......いわゆるBtoCの営業職ですね。Webに関して言うと、そもそもネット広告部門がなかったので立ち上げから運営までを担当していました。
H.K 私は前職もゲーム業界のデバッグ専門会社で、デバッグリーダーをしていました。
Y.S Kくんはゲーム業界で働くのが夢だったんだよね。
H.K はい。幼少期からゲームが大好きで、中学・高校は毎日ゲーセンに通っていたくらいなので、今の仕事に辿りつけたのは有難いことだと思っています。コロプラに関して言うと、『白猫プロジェクト』『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』はリリース直後からプレイしていましたし、「"挑戦" を軸に、新しいゲームを生み出していく」という企業文化にも深く共感しましたので、転職してきました。
Y.S なんか理想的な回答を言われちゃいましたけど(笑)、これからメンバーになる方にお伝えしたいのは、「ゲーム好きということに越したことはないが、異業界の方も大歓迎!」ということですね。あとゲームの品質管理をする部門と言っても、実際に僕らがゲームをプレイする時間は業務全体の1割くらいであるということも、最初に言っておくほうがいいのではないかと思います。
H.K たしかにそうですね。"ゲーム開発に関わる仕事" と言っても、通常業務としてやっているのは進行管理・ディレクションだったり、新規案件のチェック項目を決めたり、ある程度ノウハウがまとまったら各所に共有したり......といったことなので、そこは理解した上で入社いただくほうがいいでしょうね。
Sさんご自身も異業界の出身ですし、Kさんほどゲームをプレイしてきたわけではなさそうですよね。
Y.S スマホゲームは入社前もいくつかやっていましたけど、Kくんのように詳しくありません。コロプラのゲームに関して言うと、コロプラが作っているとは知らずにプレイしていて、入社後に「これ、コロプラのだったんだ」と気づいたという感じでした(笑)。ちなみに僕が入社した経緯は、前々職の後輩の紹介による "リファラル採用" です。あるとき「また一緒に仕事しませんか」と誘われて、面接を受けたという流れでした。
H.K そして入社から1年ほどで『コロプラアワード2016』※の特別賞を受賞されたと聞いています。(※ その1年で最も活躍した人を職種や部門ごとに表彰するコロプラ社内最大のアワード)
異業界の出身で、入社後まもなく『コロプラアワード』で表彰されるとは......いったい何をされたんですか。
Y.S そもそも僕が入社した当時は品質管理部門グループそのものがなくて、各ゲームタイトルごとにデバッグ会社に個別でデバッグを頼んでいたんです。それを効率化して、全社的にゲームの品質を向上させるために、テスターさんが集まる「田町オフィス」を用意しました。現在、田町には約80名のテスターさんが常駐していて、日々の管理はほぼKくんに任せています。僕がそこに行くのは週2〜3回程度ですね。
H.K 私はミーティングなどがあるときだけ恵比寿(コロプラ本社)に来ますけど、基本的には週5で田町にいます。そして現在募集している新メンバーの方も、基本は田町にいてテスターさんと仕事をしていただくことが多いという感じになります。
「テスターさん」というのは、いわゆるデバッグ業務をする「デバッガー」と同じ、という解釈で合っていますか。
Y.S ちょっと意味合いが違いますね。「デバッグ」ってよく使われる言葉なんですけど、本来は "エンジニアが書いたコードからバグ(プログラムの間違い)を見つけて、手直しする" という作業までを指すんですよね。それに対してテスターさんが行っているのは、開発チームに「バグが見つかりました」と報告してエンジニアに原因を特定してもらい、それが修正されたらまた確認するというテスト部分なので、「テスターさん」と呼ぶようにしています。
H.K 結局、「バグがなくなりました」と言われて大喜びするユーザーさまはいないと言いますか......私たち自身、ゲームをバグなくストレスがない状態に整えるのは当たり前のこととして、その先にある "楽しい" とか "面白い" と感じていただける体験をお届けしたいんですね。
Y.S 品質管理グループも発足当初は「デバッグの対応量を増やし、ゲーム品質の向上を図る」といった目標を掲げていましたが、それをやるだけではゲームは面白くならないと気づいたんです。そこで、ある時期から「面白いゲーム作りに "参加する" 品質管理」を目指すようになりました。
H.K 品質管理グループは、コロプラのゲームの品質を上げるために、お客さまに楽しんでもらうために、どうしたらいいかを提案・実行することまで求められていますよね。私の中では「不具合ゼロ」「面白さへの貢献」「改善の提案・実行」という3つの小テーマがあって、いつもそれを意識しています。
Y.S あと、"目の前のプロダクトの品質管理だけすればいい" というわけではなくて、"長期的な目線を持ち、社内啓蒙も含めて品質管理をする" というミッションも掲げています。上司からは「よりバグを少なくなるためのノウハウをまとめて、社内共有し、会社全体のボトムアップをしてください」と言われています。
具体的な業務内容と、"前のめりの品質管理" とは
品質管理グループの発足経緯や目的がなんとなくわかってきましたので、続いて具体的な業務内容を教えていただけますか。
Y.S ざっくり言うと、コロプラが開発・運用しているゲームの品質管理をほぼ全て担当しています。基本的に、僕は恵比寿で開発チームとやりとりするのがメインで、Kくんは田町のサテライトオフィスでテスターさんとやりとりするのがメインという感じです。
H.K 田町では、仕様通りに正常動作するか等の確認を行う通常デバッグに加え、開発中の新作タイトルを10名ほどのテスターさんで数日間プレイするといった「バランスチェック」を行っています。その中で、"難易度はどうか" とか "わかりづらい表現がないか" といった視点から意見を集めていきます。
たとえば新作ゲームがRPG(role-playing game)だとして、「プレイヤーの方はRPGを知っている」という前提で説明してしまうと、初めてRPGをプレイする方には理解しづらいですよね。でも、日々ゲームをプレイしている人たちがゲームを作っていると、そのあたりの感覚がわかりにくくなってしまうものなんです。そういった場合には、現場の開発チームの人たちに「ゲームの冒頭のチュートリアル時に、RPGの初歩的なルールが直感的にわかるよう説明を入れてください」といったフィードバックをしています。
Y.S 恵比寿でよく行うのは、運用中のゲームで大型イベントをリリースする前にテストプレイする「プレイ会」です。社内の関係者を全員集めて、"プレイして本当に面白いか" という観点からチェックするんですね。そこでもし "面白さ" が不足していると感じられば、スケジュールを変えてでも "面白さ" を整え直すこともあります。
テスターさん視点の「バランスチェック」も、ゲームクリエイター視点の「プレイ会」も、コロプラのゲーム開発に欠かせない重要な仕事ですよね。その中でお二人は、多くの人とやりとりをするポジションだと思いますが、コミュニケーションでとくに気をつけているポイントなどはありますか。
H.K 一人一人の気づきや意見に耳を傾けることでゲームの品質向上を図るのが私たちの役割ですので、まずは相手の話をしっかり聞くようにしています。"このバグは言うほどのことでもないのでは" と遠慮してしまうようなテスターさんもいるのですが、その気づきがとても大事なものだったりしますので、どんな小さなことでもいいので話してもらえるような関係性を作れるように、毎日のやり取りで意識しています。
Y.S Kくんは前職でデバッグリーダーだったからテスターさんの気持ちがわかるだろうし、あと天然の素質というか、誰からも可愛がられるようなキャラクターなので、この仕事に向いていると思います。毎日80名もの人が迷いなく仕事できるように進行管理しているわけですから、気づく力や対応力がないと上手く回りませんよね。
H.K そう言っていただけると有り難いですけど、そのあたりのことは自分ではわかりませんね(笑)。あともう一つ、コミュニケーションで気をつけているのは、"次の人に情報を伝えるときには、自分が正確に理解してから伝える" ということでしょうか。自分の理解が曖昧なものだと、本来すべき依頼ができなくて、相手の作業が二度手間になってしまう可能性がありますので、そこは特に気をつけています。
Y.S そういう一つ一つのコミュニケーションによってスケジュールが守られていくので、とても大事なポイントだと思います。多くの人が関わっている分、コミュニケーションミスは極力なくしたいよね。
H.K はい。あと、コミュニケーションの方法と言えるかはわかりませんが、Sさんの "前のめりの品質管理" というか、新作ゲームの開発現場に入り込んでしまっているあたり、すごいなと思っています。
"新作ゲームの開発現場に入り込んでしまっている" とはどういうことでしょう?
Y.S 要は、開発現場は忙しくて何かが変わったり決まったりする度に僕らに相談・報告をするのも手間だと思うので、彼らのやり取りが聞こえる位置に自分の席を用意してもらったんです(笑)。そこで通常の業務をしつつ、実は耳を澄ましていて、何かありそうだったら「どうしましたか」と聞く。最近の僕はそういうスタイルで仕事をしています。
H.K それぞれの現場に合うように、仕事の進め方を工夫する必要がありますよね。
Y.S うん。相手の立場に立って、理解することに努めるというか...... "品質管理グループは、10言ったら50くらいわかってくれる人たちで、楽だな" と思ってもらえるような存在になりたい。そのためには一人一人に合う究極のコミュニケーションをしたいというか、担当者の割り当てもカスタマイズできると理想的だと思っています。たとえばゲーマーの人からの相談には同じくゲーマーのKくんが対応して、逆にお喋りな関西人の僕とウマが合うと感じてくれる人のところには僕が行くというふうに(笑)。
H.K 以前、グループ会社さんと新作ゲームを作ったときには、顔合わせキックオフの日にゲーム大会をしましたよね。
Y.S 先方にセッティングしていただいたのに、Kくんが勝っちゃったんだよね。
H.K すみません(笑)。でも大好きな格闘ゲームで、相手の方も強くて楽しかったですし、あれでお互いの距離感が一気に縮まったような気がしました。
品質管理グループの必須スキルと、最もやりがいを感じるとき
現在募集中の新メンバーの方に求めるのは、どんなスキルでしょうか。
H.K その答えは明確にあって、社内外問わず他部署・他職種の人たちとの折衝経験がある方に来ていただきたいと思っています。大勢の意見や気づきをまとめていく仕事になりますので、単に "コミュニケーション能力があって、いろいろな人と楽しく話せる" ということではなくて、相手の話をしっかり聞いて、結論に持っていく力が求められます。また、時代の変化に対応していく必要がありますので、過去の経験にとらわれず、常に自分をアップデートしていけるような方がいいですね。
Y.S 同意です。それと、どんなことでも自分のことのように感じて行動できる方がいいですね。僕自身、いろんな職種の仕事に口を出しますし、そのプロジェクトに参加しているメンバーとして役に立つことを全て言いたいと思っています。結局、つたなくても一生懸命やっていれば、周りの人も "とりあえず話を聞こう" と思ってくれるものなんですよね。総じて、"相手の役に立つために" というホスピタリティ精神で動ける人なら、活躍できる環境だと思います。面接で確認するポイントも、まさにそこが中心ですね。
H.K そうですね。私も知識を身につけるのは入社後でも問題ないと思うのですが、「ユーザーファースト」というコロプラの企業文化に共感して、"ユーザーさまに喜んでもらえることが自分の喜び" と感じられる方と一緒に働きたいと思っています。
Y.S それで言うと、コロプラの一番いいところは、社内で何かをお願いするときに「ユーザーさまのため」と言えば二つ返事で進めてもらえることだと思っています。みんなが「ユーザーさまに喜んでもらうために仕事をしている」という共通認識があるから、「なぜこの作業をやらなきゃいけないんですか」とならなくて、スムーズに進む。
H.K はい。どの職種の人も、相談すると親身になって聞いてくれるので働きやすいと感じています。スキルの話から企業文化の話になっちゃいましたけど、コミュニケーション能力以外で必要なスキルってありましたっけ。
Y.S "大変なときに腹をくくって挑むスキル" も必要かな。僕はある新作ゲームがリリースされるタイミングで、入社間もないKくんに引き継ぎをして、10日間の新婚旅行に行ったよね(笑)。
H.K だいぶプレッシャーでしたけど(笑)、あれで一気に成長できたように思います。
ときに大きなプレッシャーを感じる仕事もあるかと思いますが、最もやりがいを感じるのは、どんなときでしょうか。
Y.S それはもう、リリースしたゲームでユーザーさまが楽しんでくれているのを知るのが一番の喜びです。街中を歩いているときにコロプラのゲームで遊んでいる方を見かけたりすると、やっぱり嬉しいですよね。ある新作ゲームに関して言うと、僕はその電池消費量と通信量をチェックするためにスマホ片手にひたすら同じ場所を歩き回る......という日々を過ごしていたのですが、それが世に出て、驚くほどたくさんのユーザーさまに電車の中や街中で楽しんでいただけているのを見たときは本当に嬉しかったですね。
H.K 私も同じで、街中でコロプラのゲームをプレイしている方を見かけると一番嬉しいです。最近では、日本国内において知らない人のほうが少ないような新作ゲームのリリースに携われましたので、感無量でした。
Y.S 結局、僕たちがやっていることはゲームクリエイターがやっているような直接的なゲーム作りではありませんけど、自分たちの頑張りが少しでもユーザーさまにとっての "面白い" につながっているのであれば、それ以上のやりがいはないと思います。もちろん、社内のクリエイターがいいものを作るための情報を出したり、サポートをしたりして、それが結果としてユーザーさまにいいサービスとして届くということも、大きなやりがいになっています。
最後に、これから品質管理グループのメンバーになる方に向けて、メッセージをお願いします。
H.K いろいろなことを話しましたけど、"お客様のためにこれをしよう、その次はあれをしよう" というような想いがある方には向いている仕事だと思います。現在所属されている業界や職種に関わらず、責任感があって、やりがいを持って働きたいという方にはドンピシャな仕事だと思いますので、ぜひエントリーしていただきたいですね。
Y.S 改めて考えると、Kくんのように夢があったり、やりたいことがある人って少ないと思うんです。ただ、"向いていること" というのは誰にでもあるはずなので、何事に対しても素直に受け止めて自己成長につなげていける人なら、行くべきところにたどり着けると思います。そんなわけで月並みですけど、いま自分に与えられた環境を大事にして、目の前にあることを愚直に一生懸命やっていける方に来ていただきたいですね。
これから入社される方の活躍が楽しみですね。今日はありがとうございました!