完全オンライン化! 新卒2020研修リポート【ゲームプランナー編】
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2020年新卒入社
ゲームプランナーシミズ
はじめまして!2020年に新卒プランナーとして入社したシミズです。
6月から運用中のゲームタイトルへ配属され、ユーザーさまに楽しんでもらえるようなコンテンツの企画・開発に取り組んでいます。
前回の記事でもお伝えしている通り、今年の新卒研修は全てオンラインで実施されました。それにもかかわらず、研修は非常にスムーズに進行し、内容もとても充実していました。
今回はゲームプランナーの新卒研修リポートの前編として、座学研修と、企画力実践研修についてお伝えします!
座学研修編
まず始まったのは、座学での研修です。
20名を超える先輩社員から、これまでの経験を交えて、ゲーム作りに必要なマインドやスキル、構成要素について講義をしていただきました。
最初に行われたのは「プランナーの心得」。ゲームプランナーとしてのキャリアパスや成長、そしてマインドについての講義です。講師陣がこれまでゲーム業界で長く働いてきたことから、実際のエピソードを交えた苦労話やケーススタディまでお話しいただきました。そこで語られた内容はどれもリアルで、実践的なことばかり......!まだ学生気分が抜けていなかった自分にとって、身が引き締まる講義でした。
「プランナーの心得」が終わると、次はゲームの構成要素についての講義が始まりました。「仕様書の書き方」「シナリオ・テキストサービス」「プロジェクトマネジメント」「UIデザイン」「KPI分析」など、その内容は多種多様です。
特に現在の業務に活かされているのは、「パラメータ設計」の講義です。ゲームを作るときには、キャラクターのステータス、スキルの性能、経験値量、スタミナといった、様々な数値を決めなければいけません。そこで重要となるのが、「何を満たしたいか」から決めていくこと。必要な要件に応じて数値を設計することで、ゲームバランスを保ちつつ、面白い体験が持続するようになります。
この考え方は、実務で常に求められています。どんなときでも、まず最初に「ユーザーさまに、どのような体験をしてもらいたいのか」を考えます。ユーザーさまに体験してもらいたい内容を曖昧にしたままパラメータを設定してしまうと、後からやり直しになってしまうことも......。予めゴールを決めることは、ゲームバランスや面白さを担保するだけでなく、手戻りを防ぐためにも重要なステップだと日々実感しています。
企画力実践編
座学研修が終わると、次は企画力実践講座が始まりました。5日間をかけて、世の中にあるエンターテインメントの分析や、実際の企画書の作成を行う講座です。その後に控える、「個人ゲーム開発研修」に最も紐づく内容になっていました。
実感したのは、「ターゲット(誰を)」「企画意図(どうできるから)」「コンセプト(どんな体験を用意するのか)」を分析することの難しさです。講座の前半では、既にリリースされているゲームについて分析を行なったのですが、これらを正確に言語化することはなかなかできませんでした。これだ!と思って発表したコンセプトが、実は他のゲームにも当てはまってしまう内容になっていたり、企画意図について発表した内容が、説明ではなく感想のようになってしまったり。短く簡潔な言葉に落とし込むためには、想像以上に深く時間をかけて考える必要がありました。
講座の後半には、自分で自由にゲームの企画を立てる研修が始まりました。一から企画を考えた上で、最後には「ターゲット」「企画意図」「コンセプト」を踏まえて発表する時間が設けられています。
いざ企画を考え始めると、ターゲットやコンセプトを考えることの難しさをさらに感じました。これらが明確になっていないと、その後にゲームシステムなどを決める際に、良し悪しを判断する基準が無くなってしまうのです。たとえ面白そうなゲームのアイデアが浮かんでも、最初にこれらの土台を固めずにいると、アイデアを具体化していくにつれて、次第に何を作りたかったのかが曖昧になっていきます。そうなると、結局はボツになってしまうことばかり......。ターゲットや企画意図、コンセプトから考え始めて、さらにそれらを的確な言葉に落とし込めるかどうかが、プロのゲームプランナーと今の自分との違いなのだと気づかされました。
おわりに
企画力実践講座が終わると、ついに個人でのゲーム開発がスタート!......するのですが、こちらについてはまた後編でお送りします。ゲームプランナーが担当する業務は多様で複雑ですが、研修を通して現場で活躍されている方々の考え方を広く聞くことができたのは、貴重な財産になったと感じています。先輩社員の皆さん、研修担当の皆さん、本当にありがとうございました!