海外のユーザーとともにゲームを盛り上げる
『Brilliantcrypto』のコミュニティマネジメントの面白さとは
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エンターテイメント本部 B1スタジオ第1グループ
マネージャー能勢 直樹
2016年にコロプラに入社。ゲーム開発や運営ディレクターの経験を経て、現在は株式会社Brilliantcryptoに出向し、コミュニティマネジメントを担当。
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株式会社Brilliantcrypto
コミュニティマネージャーHugo Church
イギリス出身。大学卒業後、自身でモバイルゲームのeスポーツ大会を企画・運営。来日後は英語教師、eコマース系の会社でマーケティングを経験し、現在は株式会社Brilliantcryptoにてコミュニティマネジメントを担当。
2024年にリリース予定のブロックチェーンゲーム『Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)』。本タイトルを手掛ける株式会社Brilliantcrypto(以下、Brilliantcrypto)は、ブロックチェーン技術を活用したGameFi事業を行うコロプラのグループ会社として、2022年11月に設立。今回は、Brilliantcryptoでコミュニティマネジメントを担当する2名にインタビュー。海外発信をメインとする業務内容や環境、やりがい、そしてBrilliantcryptoが求める人物像などについてお聞きしました。
- INDEX
- 【1】『Brilliantcrypto』というゲームについて
- 【2】コミュニティマネジメントとそのやりがい
- 【3】Brilliantcryptoの働く環境について
- 【4】候補者の方に向けて
【1】『Brilliantcrypto』というゲームについて
お二人の自己紹介をお願いします。
能勢 Brilliantcryptoで、コミュニティマネジメントやマーケティングを担当しています。もともとは、コロプラで『ドラゴンプロジェクト』のプランナー、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』の運用ディレクター、『白猫GOLF』の開発ディレクターなどを担当していましたが、現在はBrilliantcryptoに出向しています。
Hugo 僕はBrilliantcryptoで、コミュニティマネージャーとして勤めています。ロンドン大学卒業後、世界的に新型コロナウイルスが流行していたこともあり、自宅でなにかできないかと考え、モバイルゲームの大型eスポーツ大会の企画・運営していました。その後は、大学で勉強していた日本語を活かすため来日し、英語教師になりました。それからeコマース系の会社に入社してマーケティングを学んだのち、Brilliantcryptoに入社しました。
現在開発中の『Brilliantcrypto』とは、どのようなゲームなのでしょうか?
能勢 ここ数年"Play to Earn"(以下、P2E)という、ブロックチェーン技術を使用し、遊んで稼げるオンラインゲームが登場し、さまざまな国で流行し始めています。『Brilliantcrypto』は、そんなP2Eゲームの一種です。特徴的なのがそのゲーム性で、プレイヤーは広大な鉱山に入り、宝石を発掘していきます。マインクラフトをイメージしていただけると分かりやすいかもしれませんね。ゆくゆくはゲームのなかで獲得した宝石はNFT(代替不可能なデジタルデータ)として、ほかのメタバースでも使用、売買できるようにしていこうと考えています。
現在の開発状況はいかがでしょうか。
能勢 現在はクローズドβテストを繰り返し、直近では2,000人規模でのテストを終えたところです。ありがたいことに世界中の方にプレイしていただき、比較的好評でした。これからは正式リリースに向けて、開発を進めていきます。無事リリースされたあとは、ゲーム内で見つけた宝石をそのままNFTマーケットで売るだけではなく、宝石を自分で加工できる機能や、ほかのメタバースにコンバートできる機能も実装していく予定です。
Hugo 僕たちが作っているのは、簡単に言えば最新技術を使用したデジタル世界の宝石です。今後、メタバースがどんどん広がっていくことが予想されるなかで、その世界で見かける宝石が『Brilliantcrypto』のものという未来を作ろうとしています。
【2】コミュニティマネジメントとそのやりがい
具体的な業務内容はどういったものでしょうか?
Hugo 『Brilliantcrypto』は海外展開を目指しているゲームのため、海外ユーザーさまとのやり取りはもちろんですが、海外のアライアンスやゲームギルド、マーケット代理店とつながりを持ったり、プレスリリースの翻訳なども担当しています。
能勢 Hugoと同じく、世界中で『Brilliantcrypto』のファンを作ることをミッションに、コミュニティマネジメントを担当しています。私は主にDiscordやTelegramなどのツールを使用しながら、世界中の方とやり取りしています。具体的には、各国のゲームギルドのなかでP2E作品のコミュニティを運営する人たちと連携を取っています。ほかにもゲームの配信者の方々と話をして、アンバサダーになりたいという希望があれば、どのような活動していくかを決めたりすることもありますね。もちろん、オンラインだけの活動ではありません。直近ではフィリピンで開かれたWebイベントに足を運んだり、また少し先になりますがパリのイベントに出展し、プロジェクトのプレゼンをおこなう予定もあります。
海外のユーザーさまとのやり取りが多いなかで、言語の問題はどのように解決していますか?
Hugo 僕は基本的に二か国語(英語、日本語)を話しますが、他言語圏の人たちと連携することもあります。英語や日本語以外の場合は、『Brilliantcrypto』のアンバサダーであるユーザーさまの力を借りながら、他の言語に翻訳したり、細かいニュアンスなどを理解しながら、取り組んでいます。ちなみに2024年1月時点でアンバサダーは28人、アジア圏がメインで、次は南米となっています。
コミュニティに対してのファーストアクションはBrilliantcryptoから行うことが多いのでしょうか?
能勢 プロジェクト開始当初は私たちからアクションを起こすことが多かったですが、ありがたいことに最近は声をかけてくださるケースが増えました。さまざまなコミュニティと連携していった結果、その活動を知ったほかのコミュニティから、「ぜひ『Brilliantcrypto』をやりたいです!」と言ってくださるのです。
どのタイミングでコミュニティ側からのコンタクトが増えたのでしょうか?
能勢 『Brilliantcrypto』は、2023年7月に開かれた、Web3がテーマのグローバルカンファレンス"WebX"で初めてプロジェクトの発表を行いました。そのときに、世界的サッカークラブ「パリ・サン=ジェルマンFC」とのOFFICIAL PREMIUM PARTNER契約をすることも発表したのですが、その情報を世界中にすぐには届けられなくて......。その後、さまざまなゲームギルドと一緒に活動し、地道にマーケティング活動をしたところ、同年11~12月ごろから声をかけていただくことが増えていきました。何かきっかけがあったというよりは、じわじわとコミュニティが広がっていったと感じています。
外国語での業務はやはりHugoさんがメインで担当されることが多いのでしょうか。
Hugo 僕はプロジェクトにいる唯一の外国人ではありますが、業務については基本的にチーム全体で動いているので、僕がメイン担当ということではないですが、口頭でのやり取りが多くなる場に参加することは多いですね。
能勢 そうですね、私もチャットでの連絡や日常会話の英語であれば問題ありません。しかし、どうしてもビジネス用語も多い、難易度の高いオンライン会議などの場合は、Hugoに話してもらっています。
現在の仕事ならではの面白いところを教えてください。
能勢 もともとゲームクリエイターだった私としては、社外の人たちと話す機会が非常に多いことにやりがいを感じます。一般的なゲーム開発では、チームのなかで話し合いながら開発を進めることがほとんどです。プロジェクトによっては社内の人にすら話せないこともあり、孤独を感じることもあるんです。逆に、Web3の場合はリリース前からファンを作り、リリースと同時に「NFTを買ってゲームを始めます!」というユーザーさまを集めなければいけないという特徴があるので、世界中の人たちと連携していきます。それが事前マーケティングとして必要な仕事であり、普通のゲーム開発とは異なる部分だと思っています。
Hugo 『Brilliantcrypto』をはじめ、Web3自体が新しい業界のため、どういうマーケティングが有効的か、わかりづらいことがあります。だからこそ情報収集しながら自分で企画を立てて、チャレンジを続けています。もし施策がダメだったとしても、それを経験として次に活かすことができる。そんな実験的なマーケティングが面白さの一つですね。それからグローバルマーケティングについて詳しくなれるのも楽しいです。たとえば、フィリピンは公用語が英語というイメージが強かったので、実際に訪れたときも英語で会話をしていました。しかし、フィリピンのユーザーさまは、もう一つの公用語である"タガログ語"で話したほうが喜ばれることを知りました。実際にあるイベントでは、ビジネスマンが英語で話しているときよりも、タガログ語で話す方が会場が盛り上がっていました。
この学びを活かして、コミュニティにタガログ語のチャンネルを開いたところ、フィリピンのユーザーさまが積極的に話をしてくれるようになりました。『Brilliantcrypto』を通して、知見がかなり広がっています。
能勢 本当に広がりますよね。たとえば、『Brilliantcrypto』のコミュニティに入ってくれている国のうち、今、ナイジェリアがとても盛り上がっています。実は現在、人口及びGDPの規模はアフリカ第1位なんですよ。Web3に対して意欲的で、大学生たちが仲間を集め事業を起こすなど、やる気に満ち溢れている国です。これは『Brilliantcrypto』に関わったことで、初めて知ることができました。
【3】Brilliantcryptoの働く環境について
Brilliantcryptoに転職したきっかけを教えてください。
Hugo 僕の場合は、Brilliantcryptoに入社する前に身につけたゲームや仮想通貨の知識、英語でのコミュニケーションなど、持っているスキルをすべて活かせる環境だと思ったからです。それまでゲームに関する業務の経験はあまりなかったのですが、どんな内容であっても「ここの仕事をやってみたい」と感じたのがきっかけでしたね。本当に良いご縁だと思っています。
能勢 私は『白猫GOLF』の運営をやっていたところ、突然、会長の馬場に呼ばれ、しばらくしてからBrilliantcryptoに出向となりました(笑)。それまで特段ブロックチェーンゲームの知識があったわけではありませんが、Web3の文化であるDiscordを使用したコミュニティ運営を、当時のコロプラでは『白猫GOLF』でしかやってなかったんですよね。そこを担当していたからこそ声をかけてもらったのだと思います。
Brilliantcryptoの働く環境について教えてください。能勢さんは、コロプラとの違いは感じていますか?
能勢 違いは感じていません。福利厚生なども、基本的にはコロプラと同じです。Hugoも、コロプラの部活動に参加していますからね。
Hugo そうですね。バレー部に入っています。
能勢 オフィスも同じですし、グループ会社という感じがしないです。コロプラとの違いを言うなら、やはり会長の馬場と接する機会が多いことですかね。馬場が開発ディレクターをしているので、必要があれば、直接話をします。コロプラのプロジェクトだと、トップと一緒に仕事をする機会はなかなかありませんのでとても新鮮です。もちろん、その分プレッシャーはあります(笑)。
Hugoさんから見た、Brilliantcryptoの働く環境について教えてください。
Hugo とても働きやすいですよ。外国人が日本の企業で働こうとした場合、海外の人しかいないチームに配属されたりして、日本語を使ったコミュニケーションの機会がないというケースがあります。しかし、Brilliantcryptoは、日本語でメンバー全員とコミュニケーションを取っていて、僕がこれまでに勉強したことを存分に発揮できていることが嬉しいです。
ちなみに、海外の方からする日本の企業は、深夜まで飲み会をしたり、残業が多かったり、何を提案してもダメと言われる、上司が帰らないと自分も帰れないなどのイメージが未だに強いと思います。でも、Brilliantcryptoはそれらとは全く違うので、もしBrilliantcryptoで働きたいと考えている海外の方がいたら、安心してもらいたいです。それからBrilliantcryptoの良いところは、提案したらすぐに動くことができる環境だと思います。
能勢 そこはコロプラの子会社であるからこそだと思います。あと、コミュニティマネジメントチームの責任者がコロプラとBrilliantcryptoの取締役で、決裁権を持っているところも大きいですね。パッと話をしたら、問題がなければすぐ通してもらえる。予算の大きい案件についても、馬場に直接説明すればOKしてもらえるので、実施決定までのスピードが早いです。また、権限をちゃんとプロジェクトマネージャー、ディレクターなどの現場に与えるという観点もあります。これはコロプラも同じですが、大企業になるほどマネタイズを重視して、スピード感がなくなることが多いなか、予算よりもクリエイティブや体験を最優先にしているコロプラグループだからこそだと感じています。すべてが早いからこそ、変化も激しいですけど(笑)。
Hugo こういったスピード感はコミュニティマネジャーとして、かなり助かっています。「今、このときが話す機会だ!」というとき、提案すればすぐに発信できます。少しでもタイミングが遅れてしまうと貴重な機会を逃してしまう、なんてこともありますから。日々の変化に合わせて、対応していけるスピード感はとても大切です。
【4】候補者の方に向けて
現在、Brilliantcryptoではコミュニティマネージャーの募集をしているそうですが、どんな人を求めていますか?
Hugo 僕からは、海外出身の方に向けて。まず日本語と英語を話せる方を募集しています。外部とのコミュニケーションは英語がメインで、社内でメンバーと話すときは日本語を使います。しかし、完璧な日本語が話せなくても、もっと日本語を使ってみたいという思いがある方なら、安心して挑戦できるのかなと思います。それから、ゲームが好きだと、コミュニティの企画を考えやすいですね。他にも多くの人とコミュニケーションを取るのが好きという方も大歓迎です。基本的に長く日本で働きたい方で、日本の企業に貢献したい海外出身の方と働けると嬉しいです。
能勢 新しいことにチャレンジするのが好きな方もBrilliantcryptoとマッチすると思います。これはコロプラと同じなのですがで、新しいことに対して「すぐやろう!」とする会社です。また、もともとルールがあまり決まっていないゆえに、自分たちでどうしたらいいかを考える必要があります。ここで、どんどんアイデアを出していける人が向いてると思います。言語的には日本語と英語もですが、南米で広く話されているスペイン語が話せる人も来てもらえるとより嬉しいです。
たくさんコミュニケーションの話がでましたが、お二人がコミュニケーションにおいて大切にしていることはどんなことですか?
Hugo 大切というよりも、気をつけていることはあります。僕は人を笑わせるのが好きなのですが、ビジネスのシーンで話すときはあまりそういったところを出さないようにしています。ただ、自分の個性を活かして話すことで、相手に好きになってもらえることもありますから、良いバランスを取ろうと考えています。また、自分自身が楽しくやっていくことも重要ですね。そうすることで、ユーザーさまもワクワクしてくれると思います。
能勢 私は、相手の立場を考えて、「このメッセージを見たり、聞いたりしたらどう思うか」を常に考えています。同じ内容だったとしても、国によって受け取り方が全然違うんですよ。たとえばフランクな内容だと海外では受け入れられても、日本だと少しくだけすぎていたり。これらはアンバサダーの方に聞いたりして、常に意識するようにしています。
それでは、お二人が面接するとき、必ず聞いていることはありますか?
能勢 これまでの人生で、一番の挑戦や成果については聞いています。そのなかでどのように考えて取り組み、そこから何を学んだかをしっかり聞くようにしています。何に挑戦したかもポイントですが、どう立ち回ったかを知りたいんです。Brilliantcrypto的にルーチンが何も決まってない仕事が多いので、そこに対する姿勢を聞いておきたいからです。
Hugo それから、コミュニティマネージャーという役割やコミュニティに対してどう思っているかを絶対に語っていただきたいです。
当たり前かもしれませんが、「コミュニティを運営することについてどう感じますか」と聞いたとき、しっかり答えられないと不安になります。こういった質問に対して、自分の言葉で答えられる方がいいですね。
最後に候補者の方へメッセージをお願いします。
Hugo 日本で働く外国人としてメッセージをお伝えします。日本企業に就職するのが難しいなか、Brilliantcryptoは積極的に海外出身者を採用しようとしています。とても働きやすく、挑戦しやすい会社で、なによりゲーム業界で働けるチャンスです。日本で働きたいと思うなら、これを逃すのはすごく惜しいとすら僕は思っています。もし、ゲームが好きで、コミュニティ運営に興味がある方がいましたら、絶対に逃さないようにしてください。僕たちとぜひ一緒に仕事をしましょう。
能勢 『Brilliantcrypto』というプロジェクト自体がとても面白く、魅力的だと思っています。ゲーム単体で終わらず、デジタル世界の宝石を作り出し、他のメタバース全体に影響を及ぼすものを我々が作ろうとしています。上手くいけば、今後のデジタル世界が変わるかもしれません。この話でワクワクする方、興味を持った方に入ってきてほしいです。