











財産のみならず、地位や能力、
記憶や感情に至るまで、あらゆるものを
預けられる、『幻想銀行ローカパーラ』。
穏やかな暮らしを送っていた弱小貴族の
跡取り息子ネーグは、ひょんなことから迷い
込んだその銀行で、さる顧客から資産の
相続人に指名されたと告げられる。
ネーグはローカパーラの銀行員――
「ヴィレス」と「ラシュリィ」に案内され、
その資産を確かめに行くこととなった。
果たしてその資産とは一体……。
頭取ヤーシャラージャからの申し出により
バイト銀行員として幻想銀行ローカパーラで
働くことになった〝覇王〟ネーグ。
様々な事情を抱えた客に対して真摯に従事する
ヴィレスとラシュリィを見て、ネーグの意識は
少しずつ変わり始める……。
