アリスギアOVA配信開始記念!
花井監督&ピラミッド柏木代表インタビュー
監督
花井宏和
原作
「アリス・ギア・アイギス」 プロデューサー/開発ディレクター 柏木 准一
9月15日に開始したアリス・ギア・アイギスオリジナルビデオアニメーション企画、通称「アリスギアOVA」。本作品を手掛けた花井宏和監督と、原作「アリス・ギア・アイギス」の株式会社ピラミッド柏木代表のお二人のインタビューを行いました。
本作のみどころや制作におけるエピソードをお伺いしましたので是非ご覧くださいませ。
ーまずは監督にお伺いできればと思います。アリスギアOVAのお話がきた際の最初の感想を教えて下さい。また"アリスギア"に最初どのような印象をお持ちになりましたでしょうか。
花井監督:過去にアプリゲームではないのですが、ゲーム媒体をアニメ化した作品(PSO2※)をやったことがありまして。
当時からゲームをアニメ化するにあたり、開発さんやユーザーさんが長い間培ってきた世界観を、途中から入ってきた自分たち(制作スタッフ)が同じくらいまで理解して作業するのが難しいと思っていましたので、今回お話をいただいた際に真っ先に思ったことは”ハードルが高いなぁ”と感じていました。
しかし、ピラミッドさん、コロプラさんとお会いし、オーダーとして頂いたのが”ゲームの世界をそのまま抜き出さなくても良いです”と言われて、それならと思い、今回の雰囲気を探れることができました。
※ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション
ー本OVAを制作するうえで意識したこと、こだわったところはどんなところでしょうか。
花井監督:今回15分尺という経験したことのない尺だったので、シナリオの段階でボリューム感に関してはかなり悩みました。結果的には各種エンディングを足すとそれ以上のボリュームになりファンの皆様的には良かったと思いますが・・・(笑)
他ですと、シタラ、ゆみ、すぐみ(今回OVA視聴特典がついている立体商品キャラクター)に活躍できるように意識して作ってみました。
桃歌も活躍している場面があるのですが、桃歌のお友達からぜひ活躍させてほしいとお手紙を頂いていたので頑張って入れてみました(笑)
ド定番の海・水着ものにするにあたり是非とも水着デザインをキャラデの岡野君※に任せたいと思い、ピラミッドさんにお願いしてこちらで作りました。OVA用に描き起こしましたがゲームにも実装されたら良いなと思っています。
※アリスギアOVA キャラクターデザイン 岡野力也 氏
ー何か制作するうえでの裏話エピソードがございましたら是非教えて下さい。
花井監督:最初の企画段階では水着審査、ビーチフラッグ、バナナボートレースの3種競技の予定でした。その中で来弥が呼んだ巨大ガマとすぐみが作った巨大フィギュアで戦うという15分では決して入らないハチャメチャなボリュームでした(笑)
あと、キャラデの岡野君はアリスギアをユーザーとして初めからやっていたので、実はアイディア出しの際にはユーザー目線として岡野君にはよく意見を求めたりはします。
ー続きまして、原作アプリ「アリス・ギア・アイギス」ピラミッド柏木代表へご質問させていただきます。まずはじめに、アリス・ギア・アイギス"アニメ化"のお話を最初に聞いた時の感想を教えてください
柏木代表:アリスギア初期開発時には、アニメ企画の相談などがありましたが、
開発を行っている間に立ち消えになっていました。
ですのでリリースして年数が経過してからのOVA企画の立ち上がりに関しては
「少々戸惑い慎重に進めたい」と思ったのが正直な感想でした。
その後、花井監督や制作のノーマッドの皆様と直接お会いする機会があって、アリスギアへの
理解度と面白い物を作ろうという真摯なお話を聞かせていただき、
お任せしたいという気持ちに傾きました。
会議の中でキャラクターデザインの岡野さんが描かれた成子坂メンバーのラフを見せていただき、この人達になら「お任せしても大丈夫」という安心感に繋がって行きました。
ーその後OVAのシナリオ制作が始まり、原作として制作に参加された際、一番最初に監督とどのようなお話をされましたでしょうか。
柏木代表:自由に面白い物を作って欲しいという事をお伝えしました。
原作側が口を挟む事で面白さが削がれてしまう事は良く無いので、そうならないような形で進めて欲しいという事と、無理に多くのキャラクター達を出す必要は無い事などをお話しさせて頂きました。
ただ、最終的には色々な要望を出してしまった気がします。
ーアニメの脚本会議等の制作に参加してみて、雰囲気はいかがでしたでしょうか。またアプリのシナリオ制作と違う点など、感想を教えてください。
柏木代表:脚本会議への参加は体験として新鮮でした。 お話しの構成や面白さの検討などの視点はゲームと近い物もありましたが、 面白ければ会話量などを増減出来るゲームシナリオと、尺間のコントロールを緻密に行い、コンテ在りきで画作り指示を行って行くアニメの脚本は、まったく別物だと感じました。
ーそして制作も無事完成し、本OVAをご覧になられた感想を是非教えて下さい。
柏木代表:どのカットを見てもキャラクター達がとても可愛く描かれていて良かったです。夜露ちゃんがとにかく可愛かったです。
他人のギアを使用出来たりなど原作と少し異なる設定も登場しますが、それも含めて
楽しんで頂ければと思います。
個人的には今回登場していないキャラ達の活躍も見てみたいと思いました。
ー最後になりますが、まずは”アリスギアOVAのここを見てもらいたい!”というみどころを教えて下さい。
柏木代表:見どころとしてはやっぱり、桃歌ちゃんの新曲が見せ場だと思いました!歌良いですよね、アプリ版でも歌欲しいです。
花井監督:OVA本編のクライマックスでのアクトレスの友情に心震えてもらえたらうれしいです!夜露もゲーム主人公としての存在感も出しておりますのでよろしくお願いします!
ーこのインタビューを読んでくださった方、そしてファンの方へメッセージをお願いいたします。
柏木代表:この記事をお読みになっているお客様達の応援があって、アリスギアは今回のOVAなどゲーム以外の物を作って頂けるまでになりました。
また各社様のご協力もあり実現した企画ですので本当に有難い事だと思います。
皆様のご期待に今後も応えられるようにアプリ版も鋭意開発を続けております。
最近実装されたアサルトエリアのようなゲームプレイに変化を与えるような内容、
撮影モードや未発表のシステムなどプレイサイクルに楽しみを追加出来る要素も
引き続き開発を進めておりますので、今後ともご期待頂ければと思います。
花井監督:これからもアリスギアはいろんなメディア展開をしていくと思います。
このOVAも「これが・・・さらなる可能性」になってくれたらと思います(笑)