コロカ事業

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岐阜県土岐市「不動窯」を訪ねる


 

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本物の織部の見分け方

伊藤さんによると、最近は、織部っぽい器も数多く出回っているとか。

「素人には見分けがつかないのでは?」と尋ねたところ、「いいえ、簡単ですよ」とのこと。早速、見分け方を教えていただきました。

織部は、銅の化学反応で緑色を出すのですが、本物の織部は、銅を混ぜた釉薬を表面に塗るため、それが垂れて、器の下部に黒っぽく溜まったように焼きあがります。


ところが、最近、銅ではない薬品を使って同様の色合いを出しているものがあるそうで、その場合はこのように垂れず、器の底面まで均等に緑色がついているそうです。本物の織部かどうか、意外と簡単に分かるのだなあと、新鮮な驚きでした。

もちろん、不動窯の織部焼きはすべて本物ですのでご安心ください。

 

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不動窯の始まり

不動窯は、現在の当主、伊藤照明さんが二代目です。

同じ駄知町内では、伊藤さんの親族が明治初期から製陶所を営み、輸出品も手掛けるなど大規模に製陶業を営んでいました。

昭和40年頃、この製陶所の工場が手狭になったため、別の土地へ移転しましたが、その工場跡地に伊藤さんのお祖母様が工房を設けたのが、不動窯の始まりです。

 

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当時、工房では、宿と食事を提供して若手の陶芸家を育成していたらしく、多い時には従業員以外に5名ほどの若手陶芸家たちが、住み込みで日夜研鑽を積んでいたこともあったそうです。

数年後、現在の当主である照明さんが後を継ぎ、今に至ります。

最近は、残念ながら住み込みで陶芸を学ぶ若手の陶芸家が珍しくなったとのことで、工房は、奥様と息子さんの洋平さん、従業員の皆さんとで運営されています。

 

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